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シェイクスピア氷柱群

日程:2015/2/24(日帰り)
大迫ダム1130 - R169 - 山葵谷取付1241 - 山葵谷林道終点1259 - 昼食1322 - 山葵採禁止看板1338 - F4 1420 - 1435シェイクスピア氷柱群1444 - 山葵採禁止看板1525 - 山葵谷林道終点1534 - 山葵谷取付1541 - 旧R169 - 大迫貯水池湖畔1710

コースタイム:5h40min(休憩時間、アプローチ含む)
シェイクスピア氷柱群:約1,200m

距離:?
累積標高:?
天候:晴れ
気温:?
湿度:?
目的:氷瀑
単独行

近鉄大和上市から10:25発の「やまぶきバス」に乗る。終点「入之波」まで乗っても¥300均一なんて、なんと素敵なコミュニティーバス。モチロン地元民でなくても¥300。それをボクは、終点ひとつ手前の「大迫ダム」で降りた。

ここから山葵谷取付きまで、7kmほど歩かなければならない。時間にして1時間半ほど。自販機が3ヶ所にある以外、何もない道程。1kmを超えるトンネルを二つ抜け、トンネルとトンネルを結ぶループ橋を渡って、ようやく山葵谷に辿り着いた。

シェイクスピア氷柱群へは、右岸を辿る。そのくらいは調べていた。

林道の終点でカップラーメンをすすり、アイゼンを装着する。そしてそこから先へと続く踏み跡に、なんの疑いもなく従った。

膝下まで沈む積雪に、意外と残っているもんだなって思う。しかしガレ場に差し掛かると雪は消え、踏み跡を見失った。その先に続くゴーロに、いきなり難度高けーな、おい。と、捲き道を探す。
そしてその見上げた崖の先に、丸太の橋を見つけた。

崖を攀じ登った先には、しっかりと踏み跡が続いていた。その先に続く沢筋には、幾つもの支流が流れ込んでいるが、一番しっかりと路を刻むその跡を辿る。
正確にはシェイクスピア氷柱群は、山葵谷の支流、地獄谷右俣にあるのだけれど、これが本流だと云うほど踏み込まれている沢だ。

流れに踏み込み渡渉しなければならない滝に出会う。ここでようやく遡行図を取出した。そして、山葵谷の取付きは林道の終点ではなく、少し戻ったところだったと、初めて知ったのだった。

3人パーティの下山者とすれ違う。
先頭の一人に氷柱の具合を尋ねてみた。見ている時にも滝口の氷が崩れ落ち、とてもじゃないが登れる状況でないと言う。
下から見上げた姿から、およその状態は想像出来てはいたが、かなり酷いらしい。ネットで調べたところ、10日ほど前までは荘厳な姿を留めていたはずなのだが、ここ二日の温もりは、その尊厳を失わせていた。

崖としか云えないルートに張られたザイルをゴボウで上り、腐れた雪を踏み抜きながら、劇場に辿り着く。

マクベスは滝と化し、ハムレットとリア王は微かに名残を遺すだけだった。
その悲惨な上演に、金返せって気分で帰路に着いた。

呑み:大迫貯水池湖畔

遭遇:3人パーティ

BGM
じょしらじ

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