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韓国岳登山の前編

日程:2015/1/28(日帰り)
大浪池休憩所0626 - 韓国岳避難小屋0657 - 韓国岳山頂0739 - 韓国岳避難小屋0810 - 大浪池登山口0856 - 0906霧島連山周遊バス0929 - 高千穂河原0949 - 高千穂峰山頂1107 - 高千穂河原1150

コースタイム:5h24min(休憩時間、バス移動時間を含む)
韓国岳:1,700.3m
高千穂峰:1,573.36m

距離:?
累積標高:?
天候:晴れ
気温:?
湿度:?
目的:ピークハント
単独行

朝食の準備を済ませ、夜明けを待った。
ユックリと掃除をし、タップリと時間を掛けて出掛ける用意を済ませる。
時刻は6時を廻っていた。それでも薄明は訪れそうにもなかった。
6:30を間近にひかえ、このままではバスに間に合わないとヘッデンを灯し、出発した。ジェントス等の過剰に明るいヘッデン達が死にくさったからには、10年以上前からの戦友、ぺツルしか同朋は遺ってはいない。
何世代も前のその儚げな灯りを頼りに、韓国岳を目指す。微かな光りではあるが、ボクの行先を照らすには、充分な明るさだった。

山頂まで間に合わなくとも、眺めのある所で御来光を迎えられれば、と思っていたのだが、避難小屋で薄明が訪れた。
夜が明けたのだから、歩みは早まるはず。そう考えている時期がボクにもありました。しかしヘッデンこそ要らなくなったのだが、登山道は急激に勾配を上げ始め、ボクの歩みを鈍らせていった。

そして不安視していた積雪こそないものの、霜柱が一面に広がり、岩場をてらてらと輝かせる薄氷は足元を覚束なくさせていく。
明かに森林限界とは思えない標高であるが、その火山性により木々は途絶え、躰を打ち付ける強風に曝され続けた。

前日の教訓から既にレインウェアは脱いでいたのだが、それでも汗ばむ。疲労から脚を止めると、山肌を吹抜ける風が容赦なく体温を奪っていく。風を遮られる所を見つけては脚を休め、大浪池や新燃岳の広がる所ではカメラを構えた。
山頂も間近な頃、眼下に棚引く雲の拡がりから黒煙が立ち上るを見た。方角を確かめる。雲に遮られ、その姿こそ見えないが、其処に桜島が在るはずだった。
鹿児島を訪れるのはこれで4度目になるが、噴火を見たのは初めてだ。その出来事に気持ちが高ぶった。そして、ボクは何か悪い事でもしたのだろうかとも思った。
それは新燃岳さえ噴火さえしなければ、御嶽山さえ噴火さえしなければ、今回の山行は、韓国岳から高千穂峰へ縦走出来たであろうからだ。そして、硫黄山も警戒範囲に指定されていなければ、えびのも含めた計画も立てられたのだった。

呑み:丸尾、鹿児島空港

遭遇:単独行×1、バディ×3

BGM
R3HAB & KSHMR - Karate

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