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5月, 2014の投稿を表示しています

十津川水系川迫川モジキ谷遡行(初日後編)

十津川水系川迫川モジキ谷遡行(初日前編) 十津川水系川迫川モジキ谷遡行(初日後編) 十津川水系川迫川モジキ谷遡行(二日目) 稲村ヶ岳 山上ヶ岳 ルート:天川川合 - 川迫川遊歩道 - R309 - モジキ谷取水口 コースタイム:1h 38min(休憩時間を含む) 日程20120714-20120715 距離:8.8km 累積標高:170m 天候:晴れ 気温:? 湿度:? 目的:モジキ谷遡行 単独行 近畿自然歩道とは名ばかりの、アスファルトロードを歩いていく。 道脇のバンガロー。こちらも他府県ナンバーでいっぱいだった。スタートからいきなり道を間違え、ファミリーキャンプの黄色い声にやる気をそがれ、さらにひたすら何もない舗装路をただただ歩き続けるというなんとも面白みのない出だしに、早くも宿泊地を探し求め、仕切り直したい気持ちでいっぱいになっていた。 ようやく目的地である沢らしき箇所を見つけ入渓する。しかしそこは間知石積の護岸が組まれ、ところどころ崩落し、なんとも廃墟じみた人工的な沢であって、ボクが想像していた清き水と豊かな緑に囲まれた谷なんてもんからはほど遠いものであった。 渓流足袋に履き換えてもいないのに、腰まで浸からなければ進むことが出来ない地点まで来て、ようやく踏ん切りをつける気になった。谷に沿って進む巡視路まで上がり、一度引返そうと云う気になっていた。 そうして上った巡視路には、この先にあるというか、この谷そのもんが、漢字二文字の谷であることがしっかりと書かれていた。 「ほうら、やっぱり違うやないか。ボクが目指すのはカタカナ3文字の名を持つ谷なんだよ。毛なんとか谷なんて名前ではないわ」と下りかける。 「あっ、一応、写真を撮っておこう。帰ってから何処で迷ったのかネットで調べておこう」とカメラを向けた。 そこに書かれた文字。 「毛敷谷か、名が載っていればいいのだけれど」と手持ちの地図を開いた。 「ケシキダニ、ケジキダニ、はっと、どうやらないようだな、ボクが目指すのはモジキ谷って名だったか」っと、二三歩下りだすと「毛敷谷とは、モジキダニやないか」と、はたと気付いた。 ナンテコトハナイ。 ボクは正しい沢を選び、正しくないところから入渓し、正しい路へと踏入り、正しくない読み方をしていただけだった。

摩耶山

日程:2014/05/20(日帰り) ルート:摩耶ケーブル下 - 上野道登山口 - 五鬼城展望公園 - 虹の駅 - 史跡公園 - 掬星台 - 摩耶山天上寺 - シェール槍 - 上野道 - 摩耶ケーブル下 コースタイム:? 山域:神戸首部 摩耶山:698.6m 距離:?km 累積標高:?m 天候:曇りのち雨 気温:?℃ 湿度:?% 目的:ガイド 同行者:ユキ 「火曜の仕事やめたから、遊んでー」のメールを受けて、前々から連れて行くって云っていた山行を、20日に計画した。 初心者向けの軽い山行。直近のナイトハイクでまだまだ毛虫が多いことを確認。予報では夕方より雨。以上の条件により、上野道を上がっての掬星台を目的地に決めた。 街中のだるいアプローチは坂バスで端折る。しんどくて機嫌が悪くなったら、そこをヤメドキとすべき展望所も数多くあるし、なんなら、ロープウェイは運休中だけどケーブルを使って下りたって構わなかった。予想外にゴキゲンだったら、シェール槍にも連れて行こうかとも思っていた。 短パンにスカイレースTシャツ姿のボクを見て、ジム着で来れば良かったって呟いた彼女は、足元コソはメールで伝えた通りのスニーカーの出で立ちではあったが、上はジーパンに綿の薄いカーディガンを纏っていた。 摩耶ケーブル下駅で坂バスを降りた。 そこから数十mの舗装路歩き。登山口の案内図で、掬星台まで行くよって指し示す。車で夜景を観に行ったことがある。あんなトコまでムリや、っての拒絶。 まあ、途中、休憩する処はいくらでもあるから、行けるトコまで登ろっか、と山へと入った。 まずは五鬼城展望台。 カミキリやハンミョウいるかなって、ワクワクしていたユキだったが、細い糸を伝い垂れさがる毛虫や芋虫ばかり。たまに居るのもゴミムシくらいのものだ。しかも、度々、アシナガさんが飛んで行くから、おちおち休憩も出来やしない。 追い立てられるように辿り着いたのは虹の駅。 毛虫のぶら下がるような梢のない広く明るいその広場で、ようやく長休止を取る。 「ちょっと動かないでいて」 いつの間にか纏わりついた毛虫を払われた。 「チョコレートいる?」 山に登るんやったら、やっぱ、チョコは要るよね、と、王子公園のコープで買い求めたそれを貰った。 少女時代、家族旅行で訪れた

比叡山後編

比叡アルプス 比叡山前編 比叡山後編 日程:2014/01/18-19(一泊二日) ルート:比叡山坂本 - 比叡山登山口 - 比叡山延暦寺 - 大比叡 - 赤山禅院 コースタイム:? 山域:京都東北部 大比叡:848.3m 距離:?km 累積標高:?m 天候:雪のち晴れ 気温:?℃ 湿度:?% 目的:例会山行 同行者:ニシイさん、サクライさん、クマモトさん 唐崎駅より電車に乗った。既に待合せの時刻まで10分程度しか余裕がなかった。一応、一時間程余裕をみていたのに、道迷いや遠回りなルートを辿らざるを得なかったのだから仕方ない。遅刻しなかっただけで、バンバンザイだ。 改札前のパン屋で、朝食の追加とコーヒーを味わいながら皆の到着を待つ。時刻は九時を回った。待合わせの時間だ。しかし改札には誰ひとり姿を現さない。そして電光掲示板には電車の遅延を伝えるメッセージが流れ始めた。 結局、雪の為に15分ほど遅れて電車は到着した。 山頂付近の積雪状況を皆に伝え、既に濡れ尽くしてしまった靴には無用かもしれなかったが、ゲイターを借りた。 登山口まで街中をしばし歩く。雪の腐れ具合はより一層酷くなっており、ゲイターを着けたボクの足もとを益々濡らしていった。 車道を外れ比叡山への登山道に入ると、雪は途端に湿り気を失い、その厚みを増していく。 風がそよぐと木立より銀煙が舞上がった。雲の切れ間より日が顔を覗かせ、身に沁みる温もりと、白と青と緑の鮮やかな色彩を映し出した。そして眼下に広がる京の街は、雪雲より棚引く灰色の霧に包まれ、むしろこの山中よりも荒れた天候であるコトが伺えた。 その足を薄ら痒くのする冷たさや、お堂の片隅で震えながら冷えたオニギリを頬張った辛さを含めても、オツリが来るような気持ちいい予想外の雪山山行となった。 あとは赤山禅院を参拝し、一乗寺でラーメンを食し、京橋で呑んだくれれば、終いだった。 遭遇:ナシ 呑み:京橋

比叡山前編

比叡アルプス 比叡山前編 比叡山後編 日程:2014/01/18-19(一泊二日) ルート:壺笠山 - 滋賀里 コースタイム:? 山域:京都東北部 大比叡:848.3m 距離:?km 累積標高:?m 天候:雪のち晴れ 気温:?℃ 湿度:?% 目的:例会山行 単独行 微かな傾斜が、そしてシルナイロンの滑らかさが、またもやボクの躰を隅っこへと追いやっていた朝を迎えた。 もちろん目覚めた理由は、幕布に触れた肘の冷たさでなく、昨夜セットしたアヒルの目覚ましでもなく、白々と明ける朝日の訪れですらなかった。それは昨夜飲み過ぎた芋焼酎の込上げと激しい尿意からだ。 我慢出来ずにファスナーを上げ、これ以上白いモノってないよなってくらいの白綿に、饐えた香りを放つ吐瀉物をブチまけた。 前回の教訓により、前室の深くに置いた乾いたシューズに足を入れ、まだ穢されてなどいない雪面に金色の文様を刻んだ。 10cmを超える思いがけずの積雪に、朝食の水問題は計らずも解決していた。 ラーメン風味の至極真っ当なラーメンを食べ、一夜の後始末をつけた。 雪量こそ多いが、雪は既に降り止んでおり、風もない。気温も高い。先週より劇的に凍傷が回復しているなんてことは全くないはずなんだけれど、素手で行うそれら作業も、音のないこの聖なる景色に呪いの言葉を吐きかける程には苦しみに満ちたものではなかった。 それでも降り積もった雪は、その冷たさでその先につながるはずの踏み跡をシッカリと隠し、その重みで高々と伸びているはずの梢を屈伏させ、その先へと進んで行きたいはずのボクを途方に暮れさせた。 どう進んでもその先にあるであろう路を見つけることが出来ずに、その先に続いているであろう街へと下る路を求めて再び昨夜辿った路を引返した。 無慈悲な雪にも負けずにハッキリと浮き出たそのトレースは、明かにボクの行く先を示してはいたのだけれど、その先は集合地点である比叡山坂本駅からドンドンと遠ざかるのも明確に示していたのだった。 少しでも目的地に近づく分岐を探しながら歩いた。そして杉の下枝が伐採された乱れた沢筋に、それを見つけることが出来たのだった。 明かにハイキングコースでは無く、林業の人しか足を踏み入れないであろうその路は、早くも雪解け水で溢れ、沢を渉りながら蛇行し続くトレー

比叡アルプス

比叡アルプス 比叡山前編 比叡山後編 日程:2014/01/18-19(一泊二日) ルート:地蔵谷不動尊 - 比叡アルプス - 精華大叡山閣 - 東海自然歩道 - 壺笠山 コースタイム:? 山域:京都東北部 壺笠山:421m 距離:?km 累積標高:?m 天候:晴れのち雪 気温:?℃ 湿度:?% 目的:例会山行 単独行 所属山岳会の例会を控えて、前日から滋賀へ入った。 待合せに間に合える自信なんて全くなかったし、せっかく滋賀まで出向くのだから他の山も少しは愉しんで於きたいって気持ちもあったからだ。 目的地は比叡アルプス。翌日比叡山山行だから、前々から行こうと思い続けていたココを選んでみた。 京阪出町柳駅で降り、志賀越道を辿る。 すぐに街を抜け、山道へと差し掛かる。冗長な、退屈なだけの峠道。車の量が多く、沢沿いには倒壊した護岸や廃墟が建ち並ぶ。 やがて見えてきた地蔵谷不動尊を参拝し、山行の安全を祈る。お堂の横にある寺務所では温泉に浸かることもできるようだが汗をかいた訳でもないし、こちらへ下山した時のためにこんなところもあるんだってぐらいに記憶にだけ留めておく。 予めネットで取付きを調べていたのだが、それらしき路は川沿いに建つ倉庫のような建物の敷地に入らなければならないようだった。念のため沢の上流も見遣るが、倒木が行手を遮っているし、何処まで行っても沢を渉れそうにはなかった。 少し後ろめたい気持ちを抱きながら、敷地に忍び込む。小屋を回り込むと、急峻な斜面に微かな踏み跡のようなものがポツリポツリと続いていた。木立を掴み、蔦を頼りに這い上がると尾根筋にはシッカリとしたルートが続いている。人の歩みに因るのか、ガリーが崩れ落ち落葉が堆積していったのか、はたまた全く別の理由に出来たのか分からないが、明かに登山道となっているその窪みを辿っていった。 ちょっとしたピークを越え、支尾根と別れる踏み跡を見かける度に地形図を取出し、ボクの歩むべき路を確認した。 アルプスと名乗るのはおこがましいくらいの岩塊を越え、アルプスとあるには名前負けするくらい眺望の無き痩せ尾根を進んだ。やがてダブルトラックの緩やかな斜面の連なりに変わり、チャリの轍が幾つも刻まれるようになってきた。今回目指したアルプスを偽る箇所よりも、むしろ思わず走り出し

キャノンボール極秘首脳会議

随分とまた参加者が増えてしまいましたが、キャノンボールは相変わらず、こんな感じで運営されております。

高島トレイル肆日目

高島トレイル壹日目 高島トレイル貳日目 高島トレイル參日目 高島トレイル肆日目 日程:2014/05/02-05(三泊四日) ルート:おにゅう峠(05:39) - ナベクボ峠(07:07) - 三国峠(07:23) - 地蔵峠(07:57) - ピーク818(08:52) - 三国岳(10:00) - 林道(10:38) コースタイム:4h59min(休憩時間を含む) 山域:(駄口、海津、熊川、饗庭野)、古屋、久多 三国峠:775.6m 三国岳:959.0m 距離:14.563km 累積標高:1,411m 天候:雨 気温:?℃ 湿度:?% 目的:スルーハイク 単独行 使用交通機関: 桑原橋12:49 - 朽木支所前13:30(¥220)、朽木支所前14:37 - 安曇川駅15:05(¥740) 全行程コースタイム:29h38min(道迷い、休憩時間を含む) 全行程累積距離:86.511km(道迷いを含む) 全行程累積標高:7,646m(道迷いを含む) 雨がシトシトと降り続く夜明け前、ガサゴソと蠢く気配で目を覚ました。 時刻にすれば4時半頃。ボクは5時起きでいいやと無理矢理寝直す。 既に5時を回っていた。日は昇っているはずだが、辺りは夜明け前の薄明を思わせるように薄暗く、梅雨時期のように音を立てない雨が辺りを湿らせ続けていた。 撤収作業を始めている隣人と挨拶を交わし、周辺の景色を見て回った。昨夜の暴風で全く期待していなかった雲海は、全く予想通りに風景を白けさせるだけの霞に過ぎない。 地蔵堂に戻り、レトルトのカレーを温め、パスタを茹でる。この調理と昨日のアルコールから来る渇いた欲求の所為で、残りの水は500mlしかなくなっていた。 本来の宿泊先である「ナベクボ峠」は一応公式サイトでも水場指定地にはなってはいたが、パルくんの調べに依ると期待出来ないらしい。幸いに雨が降っているコトだし、汗はさほどかかないだろう。最悪、水溜りを浄水したっていいって話だ。 テントを使っていない分、いつもより撤収は捗り、既に10kgを切った重量は足取りを更に軽くさせていた。 これは予想以上に早く着きそうだ。もはや続けて山行する気などサラサラなくなったボクは、その時既に、桑原へ下りてビールを飲むことしか考えていなかった。

高島トレイル參日目

高島トレイル壹日目 高島トレイル貳日目 高島トレイル參日目 高島トレイル肆日目 日程:2014/05/02-05(三泊四日) ルート:行者山テン場(05:52) - 搦谷越(06:00) - 行者山(07:14) - 横谷峠(08:07) - 駒ケ岳(09:56) - 桜谷山(11:22) - 木地山峠(11:33) - 百里ヶ岳(12:49) - 根来坂(13:23) - 百里ヶ岳登山口(13:37) - おにゅう峠(14:16) コースタイム:8h24min(休憩時間を含む) 山域:(駄口、海津、熊川)、饗庭野、古屋、(久多) 行者山:586m 駒ヶ岳:780.1m 桜谷山:824.5m 百里が岳:931.3m 距離:24.589km 累積標高:2,094m 天候:晴れ 気温:?℃ 湿度:?% 目的:スルーハイク 単独行 今日の一日は、水汲みから始まった。 荷物をデポし、搦谷越へと下りた。 排水口近くの赤らみに嫌な感じはしたが、水なしで山へ分け入る訳にもいかない。再び浄水器を用い、1ℓほど浄化した。 これは次の水場までの行動水と予備水である。 苦行のような行者山を越え、横谷峠へ至る。下り口が解らずに下りすぎ、遥か上に見える道を目指し上り返した。 崩落により閉ざされた道。 取付きは何処だろうと、捜し求めた先、自然と足はそちらへと向いた。 その途中の崩れより湧き出す水を汲み、崩落箇所を乗越えるのはシンドイなと、下に繋がる道に戻ってみた。 そこに有った入山ポスト。そしてその登山口を上った。 入山してすぐに下山して来るパーティに出会う。 「何処からですか」に国境からと答え、 「この先、水場はありますか」ってのに、すぐこの先の道沿いの崖崩れしている処で湧いてますよって教えた。 他に諸々の会話を交わし、短い逢瀬を過ごす。 二日振りの会話。いつもながらに孤独な山行のアクセントだ。 少しばかり勢いがつく。 駒ヶ岳の美しきブナ林を抜ける。 やはりブナの美しさは、晴天の背景が有ってこそのものだと思う。昨日とは打って変わって脚取りが軽い。物理的に1kg以上軽量になっているってのも有るのだろうけれども、やはり色鮮やかな景色に包まれる爽快感ってな精神的面が大きいのだろう。 桜谷山の急坂を登っている

高島トレイル貳日目

高島トレイル壹日目 高島トレイル貳日目 高島トレイル參日目 高島トレイル肆日目 日程:2014/05/02-05(三泊四日) ルート:抜土(05:57) - 大御影山(07:00) - 三重嶽(08:37) - 武奈ヶ嶽(11:55) - 水坂峠(13:26) - 二の谷山(14:42) - 搦谷越(15:43) - 行者山テン場(15:57) コースタイム:10h00min(休憩時間を含む) 山域:(駄口)、海津、熊川、饗庭野、(古屋、久多) 大御影山:950.1m 三重嶽:974.1m 武奈ヶ嶽:865m 二の谷山:608.2m 距離:27.884km 累積標高:2,391m 天候:曇り一時雨のち晴れ 気温:?℃ 湿度:?% 目的:スルーハイク 単独行 夜明け前に目を覚ました。 まだ起きたくないって気持ちと、放尿させろって欲求がせめぎ合う。そこに辻褄を合わせる薄明が訪れた。気持ちを奮い立たせ、欲求を満足せしめる。そんな事からボクの今日は始まった。 沢筋にテントを張るカップルと挨拶を交わし、沢水でボトルを満たす。ここは前日の教訓を活かし、持ち歩く水を半分の1.5ℓにした。消費した食材と酒に合わせれば、2.5kgの減量である。 これはあまりにも大きい。そのあまりにも重い15.4kgを耐えられずにショルダーが裂けたサロモンの負担も軽くなったことだろう。 今回の完走は、ボクの膝が保つかとか、ボクの酒が保つかとか、ボクの気力が保つかとか、そういった問題ではなくて、ボクのバックパックが保つかどうか、って話になっていた。 大御影山だの三重嶽を越える。 朝っぱらから立ち込めている陰鬱な雲は一層その濃さを増し、ジメッと湿り気を帯びた風は身体ごと吹き飛ばしそうな強さとなり、この後訪れるであろう嫌な気配は益々濃厚にその臭気を放ち始めて行った。 ここまで、これでもかってほど執拗にブナ林の淡い色に包まれ、永遠のように広がる高原が繰り広げていた。 ここまでに、変化に乏しい景色を前日から引き続き、絶え間なく繰り返され続けるその視覚に飽いていたのかもしれなかった。 そんな心の戸惑いが、その先へと続くいろんな物事に影響を与えていったのかもしれなかった。 飽いた心に裂けた隙間。そんなところに忍び寄った惰性。 黄色のテープ