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金毘羅山

金毘羅山
天ヶ岳
鞍馬山

日程:2014/06/17-18(一泊二日)
ルート:瓢箪崩山登山口 - 八塩山 - 瓢箪崩山 - 寒谷峠 - 江文峠 - 琴平新宮社 - ロッククライミングゲレンデ

コースタイム:02h21min
瓢箪崩山:532.4m
金毘羅山:572.8m

距離:6.877km
累積標高:788m
天候:曇り
気温:?℃
湿度:?%
目的:テン泊
単独行

GWからこの方、全然さっぱりテン泊してへんなあって、何かしらパラパラくる梅雨時やから仕方がないかなあって、だけど行きたいなあって、だからなんとか天気が保ちそうなその日に、無理矢理今回の山行を計画した。

行先は京都方面に決まっていた。
片岡くん達が通うクライミング教室を冷かし、チョロっと立呑んで行くとなると、必然的にそうなるのだった。

仕事前に荷物を慌てて詰込む。だからいつも通りに忘れ物をする。仕方なしに足りない物をリストアップする。最後にそれを100均で買う。
そうして準備万端で、吹田は目俵を目指した。

晴れなはずの天気予報はいつしか雨に変わっていた。夜更け過ぎから翌日の昼間で降るのだと云う。それなら雨が上がるまでテントに引き篭るのもアリだと思った。
だから文庫本を二冊購入した。食糧も二日分用意した。行動食は三日分に成った。全てが、特に行動食が無駄な重量だった。

サクッと立呑んで、シュッと京都を目指すはずが、豊中勤労者山岳会の家呑みに加わり、そこで腰を据えてしまい、山の裾野にたどり着く電車などは最早なく、山に登ってテントを張るにはとてもやないほどに酔い過ぎてしまっていた。

出端を挫かれると、どうも調子が出ない。
どうせなら昼メシを食べてから行こう、とか、折角だからWILD1でも冷かしていこうか、といった具合にダラけてしまう。そんな感じで結局取付いたのは14時を大分廻った頃だった。

登山口より登り始めてすぐに、登山道を整備する老人に出逢う。
挨拶を交わすと、何処で泊りはるのかと聞かれた。
金毘羅山を越えて、何処か適当なところでって答えてみる。

「ワシもテントを担いで何処かで泊まってみたいなって思ってましてな」作業の手を止め、そう話し始めた。
「それに一式入ったはるの」
「ええ、テントにシュラフ、コッヘルとストーブに二日分の食材や水が2.5ℓ入ってます」イヤホンを外し、電源を切った。

戸隠に安もんのテントを担いで登った話。藤原岳でヒルに40匹もたかられ血が止まらなかった話。今年の奈良の山は花の当り年で、石楠花からツツジの白いのん(歳を取ると名前が出てこなくなってと悔しがる)がようけ咲いていた話と続いた。
いつ迄も山行話で盛り上がっていても、今日のテン場に辿り着けない。
切りの良い処で切上げて、先を急いだ。

今夜の幕営地を捜し求め歩く。
瓢箪崩山、寒谷峠、通り過ぎる頂きが、峠が、それら分岐の全てが、テント一張から数張張れるくらいには平場が広がっていた。

江文峠手前で獣臭さを感じた。それは熊のものと云うよりも、猿のそれと云った感じだった。それがいくら歩こうともいつまでもボクの周りをつきまとっていた。だからボクは、それはボクが放っているもんだとばかり思っていた。もちろん昨日はシャワーすら浴びていないし、この湿度に暑さの中、低山を上り下りしているのだから、アクティブスキンにキャプリーン2を重ねて汗に濡れた感こそ感じないにしても、ニオイまで解消されているわけではないのだろうと思っていた。
しかし、江文峠へと下るに連れ、突如としてその臭いは消え去った。そして、江文峠に貼られた熊出没注意の看板。わずか数ヶ月前に目撃されていた。あれはボク自身の臭いではなく、おそらくは熊のものだったのだろう。

金毘羅山への参道の途中、ムカゴの芽を見つける。近くに山芋がないものかと辺りを探すが、そんなもんはない。とうとう追加するトッピングを手に入れられずに、ロッククライミングゲレンデでテントを張った。

夜半より雨が降るって予報だったから、少しでも濡れないようにとテント内の荷物を外壁に触れないように配置した。
覚悟していた雨は、いつ迄経ってもテン幕を叩かなかった。
それに安堵したのか、早過ぎる眠りで迎えた早過ぎる目覚め。時刻は午前二時を廻ったばかり。iPodに保存してきた動画を観ながら夜明けを待った。

映画一本分の時間を費やした。夜明けにはまだ間があるが、さほど遠くない処から鶏が刻を創る。ヘッデンに照らし出された蟻達をテントから追いやる作業にも飽き飽きした頃、ようやく外に明るさを感じ始めていた。

遭遇:御近所の老人

呑み:ロッククライミングゲレンデ

BGM

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