日程:2014/05/20(日帰り)
ルート:摩耶ケーブル下 - 上野道登山口 - 五鬼城展望公園 - 虹の駅 - 史跡公園 - 掬星台 - 摩耶山天上寺 - シェール槍 - 上野道 - 摩耶ケーブル下
コースタイム:?
山域:神戸首部
摩耶山:698.6m
距離:?km
累積標高:?m
天候:曇りのち雨
気温:?℃
湿度:?%
目的:ガイド
同行者:ユキ
「火曜の仕事やめたから、遊んでー」のメールを受けて、前々から連れて行くって云っていた山行を、20日に計画した。
初心者向けの軽い山行。直近のナイトハイクでまだまだ毛虫が多いことを確認。予報では夕方より雨。以上の条件により、上野道を上がっての掬星台を目的地に決めた。
街中のだるいアプローチは坂バスで端折る。しんどくて機嫌が悪くなったら、そこをヤメドキとすべき展望所も数多くあるし、なんなら、ロープウェイは運休中だけどケーブルを使って下りたって構わなかった。予想外にゴキゲンだったら、シェール槍にも連れて行こうかとも思っていた。
短パンにスカイレースTシャツ姿のボクを見て、ジム着で来れば良かったって呟いた彼女は、足元コソはメールで伝えた通りのスニーカーの出で立ちではあったが、上はジーパンに綿の薄いカーディガンを纏っていた。
摩耶ケーブル下駅で坂バスを降りた。
そこから数十mの舗装路歩き。登山口の案内図で、掬星台まで行くよって指し示す。車で夜景を観に行ったことがある。あんなトコまでムリや、っての拒絶。
まあ、途中、休憩する処はいくらでもあるから、行けるトコまで登ろっか、と山へと入った。
まずは五鬼城展望台。
カミキリやハンミョウいるかなって、ワクワクしていたユキだったが、細い糸を伝い垂れさがる毛虫や芋虫ばかり。たまに居るのもゴミムシくらいのものだ。しかも、度々、アシナガさんが飛んで行くから、おちおち休憩も出来やしない。
追い立てられるように辿り着いたのは虹の駅。
毛虫のぶら下がるような梢のない広く明るいその広場で、ようやく長休止を取る。
「ちょっと動かないでいて」
いつの間にか纏わりついた毛虫を払われた。
「チョコレートいる?」
山に登るんやったら、やっぱ、チョコは要るよね、と、王子公園のコープで買い求めたそれを貰った。
少女時代、家族旅行で訪れたコトがあるマヤカンの廃墟を眺めるが、その記憶は戻らないと云う。(1967年閉館とあるから、オテル・ド・摩耶との勘違いであろう)そこから響く音に、何か居るのかもって云う彼女に、さっき通った人達が調査で入っているんだろうってボクの言葉に続いて、またそこで何かが蠢く音がした。
「明日からロープウェイが再開するんやね」なんて言葉が、その怪しさを脱ぎ払うように虚しく去っていった。
立入禁止の山門の迂回路を辿り、摩耶の大杉で写真を撮った。
「スゴ~い。太~い。写真撮って~」
携帯を渡され、静電気故に勝手に押したくもないタイミングで次々とシャッターがきられて行く。
史跡公園で昼食を摂る。
持ち寄ったカップラーメンに、持ち合わせて来たケトルで沸かした湯を注いだ。
登山用のガスストーブやケトル、コッヘルなどを「カワイー、カルイー」なんて興味深げに手に取る。
「もっとないの?」と要求されるが、ヘッデンくらいしか出て来るものなどない。
それこそMYOGのカップを「こんなに綺麗に切れるんや」と缶切を感心されるくらいしか彼女の興味を惹きそうなものなど、持ち合わせていなかった。
掬星台を訪れ、朱印帳を持参していた彼女を天上寺へと案内し、ちょっと眺めのいいトコにも行こか、と、シェール槍へと向った。
どう足を置いたらいいか分からへん、って彼女の手を引き、頂上の平地に引上げる。
「そないシンドなかったやろ」と云うボクに、「疲れたわ。今晩はグッスリ眠れそうやわ」とつぶやき、目を閉じて横になった。
ふたり寝そべり、訥々と言葉を交わし、一時間以上経っただろうか。そんなゆったりとした時間は突然打ち切られた。
「雨が降ってきた」
「天気予報も当たるもんやな」
ポツリと落ちてきた雨は、急速に激しさを増していた。梢の下にあってはそれほど感じなかった雨も、バスに乗ろうと車道に出ると、雨具無しでは寒さを感じるほどには強くなっていた。
バス停で、平日は下へ降りるバスが走っていないことを確認すると、彼女は合羽を着た。ボクは雨よりも汗の方が多そだなと着なかった。
来た時と同じ上野道を下り、久しぶりに水道筋で呑みたいなって言われていたコトもあって、そこを目指す。
そして、鳥丼大と鳥スープ普通に盛合せを分けあいながら、ビールが美味いだろうなって彼女の望みを叶えたのだった。
遭遇:毛虫xたくさん
呑み:鳥ひげ
ルート:摩耶ケーブル下 - 上野道登山口 - 五鬼城展望公園 - 虹の駅 - 史跡公園 - 掬星台 - 摩耶山天上寺 - シェール槍 - 上野道 - 摩耶ケーブル下
コースタイム:?
山域:神戸首部
摩耶山:698.6m
距離:?km
累積標高:?m
天候:曇りのち雨
気温:?℃
湿度:?%
目的:ガイド
同行者:ユキ
「火曜の仕事やめたから、遊んでー」のメールを受けて、前々から連れて行くって云っていた山行を、20日に計画した。
初心者向けの軽い山行。直近のナイトハイクでまだまだ毛虫が多いことを確認。予報では夕方より雨。以上の条件により、上野道を上がっての掬星台を目的地に決めた。
街中のだるいアプローチは坂バスで端折る。しんどくて機嫌が悪くなったら、そこをヤメドキとすべき展望所も数多くあるし、なんなら、ロープウェイは運休中だけどケーブルを使って下りたって構わなかった。予想外にゴキゲンだったら、シェール槍にも連れて行こうかとも思っていた。
短パンにスカイレースTシャツ姿のボクを見て、ジム着で来れば良かったって呟いた彼女は、足元コソはメールで伝えた通りのスニーカーの出で立ちではあったが、上はジーパンに綿の薄いカーディガンを纏っていた。
摩耶ケーブル下駅で坂バスを降りた。
そこから数十mの舗装路歩き。登山口の案内図で、掬星台まで行くよって指し示す。車で夜景を観に行ったことがある。あんなトコまでムリや、っての拒絶。
まあ、途中、休憩する処はいくらでもあるから、行けるトコまで登ろっか、と山へと入った。
まずは五鬼城展望台。
カミキリやハンミョウいるかなって、ワクワクしていたユキだったが、細い糸を伝い垂れさがる毛虫や芋虫ばかり。たまに居るのもゴミムシくらいのものだ。しかも、度々、アシナガさんが飛んで行くから、おちおち休憩も出来やしない。
追い立てられるように辿り着いたのは虹の駅。
毛虫のぶら下がるような梢のない広く明るいその広場で、ようやく長休止を取る。
「ちょっと動かないでいて」
いつの間にか纏わりついた毛虫を払われた。
「チョコレートいる?」
山に登るんやったら、やっぱ、チョコは要るよね、と、王子公園のコープで買い求めたそれを貰った。
少女時代、家族旅行で訪れたコトがあるマヤカンの廃墟を眺めるが、その記憶は戻らないと云う。(1967年閉館とあるから、オテル・ド・摩耶との勘違いであろう)そこから響く音に、何か居るのかもって云う彼女に、さっき通った人達が調査で入っているんだろうってボクの言葉に続いて、またそこで何かが蠢く音がした。
「明日からロープウェイが再開するんやね」なんて言葉が、その怪しさを脱ぎ払うように虚しく去っていった。
立入禁止の山門の迂回路を辿り、摩耶の大杉で写真を撮った。
「スゴ~い。太~い。写真撮って~」
携帯を渡され、静電気故に勝手に押したくもないタイミングで次々とシャッターがきられて行く。
史跡公園で昼食を摂る。
持ち寄ったカップラーメンに、持ち合わせて来たケトルで沸かした湯を注いだ。
登山用のガスストーブやケトル、コッヘルなどを「カワイー、カルイー」なんて興味深げに手に取る。
「もっとないの?」と要求されるが、ヘッデンくらいしか出て来るものなどない。
それこそMYOGのカップを「こんなに綺麗に切れるんや」と缶切を感心されるくらいしか彼女の興味を惹きそうなものなど、持ち合わせていなかった。
掬星台を訪れ、朱印帳を持参していた彼女を天上寺へと案内し、ちょっと眺めのいいトコにも行こか、と、シェール槍へと向った。
どう足を置いたらいいか分からへん、って彼女の手を引き、頂上の平地に引上げる。
「そないシンドなかったやろ」と云うボクに、「疲れたわ。今晩はグッスリ眠れそうやわ」とつぶやき、目を閉じて横になった。
ふたり寝そべり、訥々と言葉を交わし、一時間以上経っただろうか。そんなゆったりとした時間は突然打ち切られた。
「雨が降ってきた」
「天気予報も当たるもんやな」
ポツリと落ちてきた雨は、急速に激しさを増していた。梢の下にあってはそれほど感じなかった雨も、バスに乗ろうと車道に出ると、雨具無しでは寒さを感じるほどには強くなっていた。
バス停で、平日は下へ降りるバスが走っていないことを確認すると、彼女は合羽を着た。ボクは雨よりも汗の方が多そだなと着なかった。
来た時と同じ上野道を下り、久しぶりに水道筋で呑みたいなって言われていたコトもあって、そこを目指す。
そして、鳥丼大と鳥スープ普通に盛合せを分けあいながら、ビールが美味いだろうなって彼女の望みを叶えたのだった。
遭遇:毛虫xたくさん
呑み:鳥ひげ
コメント
コメントを投稿