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逆打ち歩き遍路 長尾寺~八栗寺登拝(6th day of GW) 2018年05月01日

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PENTAX K-1 smc PENTAX-FA MACRO 50mmF2.8


お遍路も残すところ、あと20数ヵ所を残すだけとなった。

今まで、律儀に1番から順番に回ろうなどと考えていたからえらい年月を費やしていた。お金を、時間ばかりを浪費していた。それをやめたのはもう7.8年前になるであろうか。

回りやすいところから回り回ってみる。当然、途中に抜け落ちる箇所ができる。その穴埋めに回ったのが今回のお遍路である。

結願の88番さんを残し、87番から逆打ちを再開した。やはりいくら順番を無視し、無作為にお遍路をしようと、結願だけは最後に回ろうと云う気持ちだけは残っていた。
故に、今日は87番から85番までの短い逆打ちとなる。

まずは朝食にうどんを食す。うどん県だから、ここはうどん県なのだから、当然だ。それ以外の選択肢があり得ようか。いや、ない。反語である。いや、皆まで言ってしまっては台無しだ。

だからうどん県にあるうどん屋の溜で、その名を冠した溜うどんを食べた。とろろの上にたっぷりの花かつお、紅一点の梅干しひとつ。他では見掛けない食べ方だ。まあ、美味かった。

87番長尾寺で納経した。住宅地の中に突如として現れる寺院。そんな立地を思わせない清涼な境内。そうか、周りに高い建物がないので、塀に囲まれた内部は聖域としての景観を保っているのかと、気付く。まあ、好きな寺だ。

延々と北へと歩き、86番志度寺に辿り着く。派手さはなく、観光地化されていない田舎の寂れた寺院と云った趣。でありながら、歴史を、詫び錆びを感じさせる仏閣だった。つまりボクの好きな寺だった。

昼食には焼鳥とビールを頼んだ。志度の駅前にある、田舎の寂れた食堂だ。メニューは焼鳥とラーメンとビールしかない。他の客は皆、焼鳥を摘まみながらラーメンを待っていた。ボクはそんなに食べられないから、焼鳥をアテにビールを飲み干した。何とも煤けた古びた食堂のカウンターでだ。要するにボクの好きな店だった。

道路の標識だとか、石柱だとかを頼りに85番八栗寺までの道を辿った。勘違いしたり、間違えたり、迷ったりしながら、その道を辿った。
背後に五剣山の石壁を控えた本堂の佇まい。その威風堂々たる姿。それだけで、荘厳だとか荘重だとか、云えば云える光景だが、門前まで車道が伸び、ケーブルカーが引かれ、全くの観光地となっていた。それでも悲壮ながら威厳を失っていない。やはりボクの好きな寺だった。

下山路を抜け、山田家本店でぶっかけうどんを注文した。その店は、ボクが20数年前、初めて讃岐うどんを食べた店だった。学生時代に行った店だった。高松の友達に連れていかれた店だった。そのあまりの美味さにうどん屋巡りを始めた店だった。
そんな思い出補正で、現実以上に記憶程度には美味い店では無いだろうと思っていたのだが、記憶に及ばざるが如しに美味かった。記憶に違いなく美味かった。間違いなくボクの好きな店のままだった。

そのことを確認し、これで今回のボクの巡礼の旅は終わった。


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日程:2018/05/01(日帰り)
ルート:造田駅1019 - さぬきうどん 溜1030 - 長尾寺1105 - 志度寺1240 - ちどり1300 - 八栗寺1440 - うどん本陣山田家本店1502 - 八栗駅1522
コースタイム: 5h.03min (休憩時間を含む)
五剣山 375m

地形図:志度、五剣山

距離:20.4km
累積標高:?m
天候:晴れ
気温:?℃
湿度:?%
目的:お遍路
単独行

JR徳島 - 造田 ¥1,090
琴平電鉄 八栗 - 春日川 ¥190

湯楽温泉 ¥400

さぬきうどん 溜★★★
ちどり★★★
うどん本陣山田家本店★★★★

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