ルート:阪急芦屋川駅 - 高座の滝 - 芦屋ロックガーデン - 風吹岩 - 芦屋ロックガーデン - 高座の滝 - 阪急芦屋川駅
コースタイム:1h 40min(休憩時間を含む)
距離:?km
累積標高:?m
天候:晴れ
気温:?
湿度:?
目的:焚火
単独行
焚火をしようと思った。
それは今突如として思いついた事ではなく、いつもなんとなく思っていたことではあった。そこでツェルトを鞄に忍ばせて出勤した。
しかし思うように仕事は片づかず、良い焚火場を目指すには遅すぎる時間となっていた。それでもせっかく幕営用意をして来たのにそのまま帰るってのも口惜しかった。
阪急芦屋川駅に降り立ったのは、午後十時を優に回る時刻。少し遅めの時間だが、いつものナイトハイクと同じ調子で上って行った。いつもと違うのは猫を探しながら上るのではなく、寝場所も探しながら上っているってことだ。
そのルート上にある鉄塔は、ツェルトを下げるのにいい具合なのだが、ツェルトを拡げるべき場所に束石が置かれているので何とも具合が悪い。高座の滝にほど近い猪堰堤広場も、以前ナイトハイク中に幕営する人を見かけたあの夜景の観える丘も、ツェルトを張るには適当な木立がなかった。
そうして探し求めながら上るうちにいつの間にか風吹岩に辿り着いてしまっていた。
ここまでこれといったキャンプ地もなく、また猫と出会うこともなくまったく期待ハズレのビバークとなってしまった。
無理矢理ツェルトを張り、ストーブで鶏肉を炙る。もちろん酒は十分に持ってきていた。
早朝、ヤッホーヤッホーと叫ぶ声で目を覚ました。ザッザッザッと足音が響き、再びヤッホーヤッホーと木霊が響いた。
その声に呼ばれるかのように次々にひとが集まり出す。
「みっちゃん、風吹のポスト、何に使うか知ってるか」
ある夜のエリコ問いかけ。その答えが目の前にあった。
いつまでも場所を占拠していては迷惑だとばかりに、素早く撤収する。
「何時頃上がってきた」近づいてきた老人が尋ねてきた。
「十二時頃ですね」スタッフバッグにツェルトを押しこみながら答えた。
「これから何処に登るんや」続く問いに
「会社に行きます」とバックパックを担ぎ背を向けた。
遭遇:毎日登山の方々 数多くの猫たち
コースタイム:1h 40min(休憩時間を含む)
距離:?km
累積標高:?m
天候:晴れ
気温:?
湿度:?
目的:
単独行
焚火をしようと思った。
それは今突如として思いついた事ではなく、いつもなんとなく思っていたことではあった。そこでツェルトを鞄に忍ばせて出勤した。
しかし思うように仕事は片づかず、良い焚火場を目指すには遅すぎる時間となっていた。それでもせっかく幕営用意をして来たのにそのまま帰るってのも口惜しかった。
阪急芦屋川駅に降り立ったのは、午後十時を優に回る時刻。少し遅めの時間だが、いつものナイトハイクと同じ調子で上って行った。いつもと違うのは猫を探しながら上るのではなく、寝場所も探しながら上っているってことだ。
そのルート上にある鉄塔は、ツェルトを下げるのにいい具合なのだが、ツェルトを拡げるべき場所に束石が置かれているので何とも具合が悪い。高座の滝にほど近い猪堰堤広場も、以前ナイトハイク中に幕営する人を見かけたあの夜景の観える丘も、ツェルトを張るには適当な木立がなかった。
そうして探し求めながら上るうちにいつの間にか風吹岩に辿り着いてしまっていた。
ここまでこれといったキャンプ地もなく、また猫と出会うこともなくまったく期待ハズレのビバークとなってしまった。
無理矢理ツェルトを張り、ストーブで鶏肉を炙る。もちろん酒は十分に持ってきていた。
早朝、ヤッホーヤッホーと叫ぶ声で目を覚ました。ザッザッザッと足音が響き、再びヤッホーヤッホーと木霊が響いた。
その声に呼ばれるかのように次々にひとが集まり出す。
「みっちゃん、風吹のポスト、何に使うか知ってるか」
ある夜のエリコ問いかけ。その答えが目の前にあった。
いつまでも場所を占拠していては迷惑だとばかりに、素早く撤収する。
「何時頃上がってきた」近づいてきた老人が尋ねてきた。
「十二時頃ですね」スタッフバッグにツェルトを押しこみながら答えた。
「これから何処に登るんや」続く問いに
「会社に行きます」とバックパックを担ぎ背を向けた。
遭遇:毎日登山の方々 数多くの猫たち
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