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岩根山善水寺

十二坊
岩根山善水寺
阿星山
金勝アルプス
湖南アルプス

日程:2014/01/11-13(二泊三日)

ルート:十二坊テン場 - 磨崖不動明王 - 岩根山善水寺 - 阿星山長寿寺 - 阿星山常楽寺 - 阿星山 - 道の駅こんぜの里りっとう

コースタイム:10h15min(休憩時間を含む)

阿星山693m
距離:?km
累積標高:?m
天候:曇りのち雪
気温:?℃
湿度:?
目的:朱印
単独行

昨晩、彷徨い歩くなか見かけた「国宝 岩根山善水寺」の看板でボクのサンパイゴコロに火が着いた。もともとどこかしらの寺も参拝しようかしら、って思っていたもんだから尚更だ。湖南の山々を廻ろうと思っていたのに湖南三山を巡る旅に変っていた。なんとも山違いにもほどがある。

前座にと磨崖不動明王を参拝し、その足で善水寺へ向う。そこでの参拝は9時からって事でしばし待つ。そのつかの間の間、駐車場に併設されたトイレで身支度を整えているとちょうど参拝時間となった。
朱印帳を預け、入山料¥500と共に朱印代¥300を払う。外に貼られた他の二寺の位置を確認していると、案内図付きのパンフレットが差し出された。そんなわずかな気遣いが、計画もナシの予定変更だっただけにありがたかった。

本堂の脇に回り、靴を脱ぐ。堂宇内に薄っすらと差し込む朝日と微かな風に揺らぐ灯明に照らしだされた仏達の面立ちは、憤怒を悲しみに変え、慈愛を狂気に虚ろわすようにも見える。ボクは、煩悩を祓うには到底満たない浄財をし、手を合せた。

荷を整え立ち去ろうとするボクの背に「ご案内しますのでどうぞ」と声を掛けられた。
後から訪れた二人と共に案内を受ける。胎内より発見された籾の話や、それから育まれた稲穂の話。善水寺の名の由来にもなった湧水の話。そしてゆっくりとご参拝くださいと、堂内に並ぶ仏像へと促された。

京都や奈良に次いで国宝の寺社が多い滋賀県ではあるが、観光客の数は圧倒的に劣る。それ故、財政難はいつも付きまとい、多くの文化財が修復されずに於かれているのを多々見掛けてきた。このお寺さんもその多くに漏れず、仏像修復の浄財を募っている。それならお前はキチンと喜捨しているのかと問われれば、なんとも耳が痛い。たいがい、ボクがこうしてユックリと神社仏閣巡りを北へ南へ東に西にと繰り広げる時は、いつもいつでもムショクな時だからそもそも金がない。イヤ、働いていても金がない。時間もない。なんともセツナイ。

国道沿いのコンビニで、昨晩摂り損ねたアルコールを補給しようと鬼ごろしを購入し一気に飲み干した。毎日がエブリデーでホリデーな朝から酒を呑んでグダグダできるなんて、やっぱムショク故の特権。これもいわゆる特権階級だろうか。

そしてアルコールも入り、小腹の空いた、今現在、特権階級に属するボクは、国道沿いに立並ぶカレーうどんの幟に惹かれ、一軒のとあるお店に立寄って、半分以上コロモで嵩上げされたバカデカイ海老天と対照的にひょろひょろと長いだけの有頭エビフライの突き刺さった矢鱈と高いスパイシーなカレーうどんを食すという特権に与ったワケだが、ある意味特別なボクは、そんな瑣末な事では特段機嫌を損ねようことなどまるでなかった。


遭遇:ナシ

呑み:○K

岩根山善水寺

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