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■芦屋のススキ荒れ放題 規制でササ刈り取れず

 六甲山系の神戸、芦屋市境に残るススキ草原で、41年前に国が定めた保護規制の影響で、神戸側と芦屋側で保全の取り組みに大きな差が出ている。神戸側は、5年前から植生を脅かす“天敵”であるササの除去が進むが、規制が厳しい芦屋側は、刈り取ることすらできず、侵食は広がる一方。草原を守るための施策が足かせとなっている現状に、研究者らは「高度経済成長期にできた規制で、制度疲労を起こしている」と指摘する。(小川 晶)
 ススキ草原は、瀬戸内海国立公園の一角で、東お多福山(697メートル)の山頂周辺から南に広がる。六甲山系に残る唯一の草原で、キキョウやワレモコウなど多様な植物を育むとされる。
 研究者や市民らでつくる「東お多福山草原保全・再生研究会」によると、1948年に82・9ヘクタールあった草原は、森林の拡大やゴルフ場の開発などで9分の1に減少。さらに、光を遮るネザサが増殖し、2007年から、ボランティアらが定期的に除去を始めた。
 だが、ネザサを刈り取ることができるのは、神戸側に限られている。厚生省(当時)が1971年、豊かな植生が残る芦屋側の草原を最も厳しい規制がかかる「特別保護地区」に指定したからだ。当時、周辺で進んでいたゴルフ場や宅地の開発から守る目的があったという。神戸側が含まれなかった経緯は不明だが、神戸市森林整備事務所の高畑正所長は「一部で植林が行われ、ありのままの状態ではなかったからだろう」とする。
 神戸側も、同地区よりも規制の緩い「特別地域」の指定があるが、同研究会は国から伐採の許可を得て活動。管理面積は約8千平方メートルにまで広がり、植物の多様性が戻りつつある。一方、ほぼ手つかずの芦屋側について、神戸自然保護官事務所は「極めて限られたケースでしか許可が出ず、全面的な保全活動は認められない可能性が高い」とする。
 打開策を求め、同研究会は、昨年10月施行の生物多様性地域連携促進法に基づく特例措置の適用に向けて動き始めた。地元自治体と協議会を立ち上げ、活動計画などが国に認められれば芦屋側でも作業ができるようになるが、実現には時間がかかるとみられる。
 同研究会副会長で県立人と自然の博物館の橋本佳延研究員は「70年代は、開発から緑を守る『場の保全』が主流だったが、現在は多様性を維持する『質の保全』が重視されるようになり、規制が時代に合わなくなっている」と話す。

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