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觀景山行山徑  2018年05月24日

PENTAX K-1 smc PENTAX-FA MACRO 50mmF2.8 時刻は午前五時(現地時間)を少しばかり廻った頃。ボクはS1線の停留所でバスを待っていた。 觀景山まではたいした距離ではないのだが、そこまでの道筋が分からない。 空港から東涌へつながる道は幾筋もあるのだが、あまりにも自動車専用道路が多くて、あまりにも歩道が少ないのだ。 googleで検索でもすれば一発で解決するのかもしれないが、あいにくタブレットが故障中で調べようがない。調べるすべがない。 だからボクは空港から、機場から、脱出することが出来ないでいた。 と云うか、バスで、巴士で、50円程度で、3.5HK$で、行ける道程を、3-40分も掛けて汗だくになって行く意味も見出せなかった。それだけの理由づけを思い付けないでいた。 Nから始まる巴士が、ボクが佇むバス停の前を、巴士站の前を、通り過ぎていく。 Nから始まるバスは、ナイトバスだ。通宵巴士なのだ。 香港では24時間バスが走り続けているが、深夜料金を取られる。およそ5割ほど割増しされるのだ。 しかも長距離バスが多い。長距離バスという事は運賃が高い。近距離乗っただけでも運賃が高い。 ダカラボクハそれらを見送った。それらに乗ることを見合わせていた。 隣の巴士站にS64號が止まった。 しかしそのS64線ってバスは、S64線って巴士は、空港内を、機場内を、グルグルと、それはもうグルグルと、すべての場所を回り尽すかのように、すべてのホテルだとか、すべての酒店だとかを、回り尽すかのように回って、漸く東涌へ出て行く路線だった。 ボクはその事を昨日の事で知っていた。昨日の経験から学んでいた。 ダカラボクハそれを見送ったんだ。故意に見合わせたんだ。 飛機燃料庫のバス停で降りた。 觀景山の登山口は昨日乗った、S64號のバスから見ていて知っていた。予想がついていた。 だからそこが觀景山への登山口だと思って、登山口だと予想して、飛機燃料庫の巴士站で降りたのだ。落車したのだ。 昂坪360のキャビンを潜りぬけ、階段を上る。振り返れば、東涌灣越しに馬灣涌村が見え、背後に逸東邨の高層ビル群が聳え立つ。 高々77mしかない山だが、空港の全貌が一望でき、登り損ねた鳳凰山や登るべきだった大東山を見渡す360°の眺望がボクを待ち構

ランタオピーク(鳳凰山)行山徑  2018年05月23日

PENTAX K-1 smc PENTAX-FA MACRO 50mmF2.8 やはり香港では、迷うが定め、と決まっているらしい。 鳳凰山の登山口、石門甲に辿り着いたのは午後二時(現地時間)の少し前。ここに至るまでには、例によって例のごとく紆余曲折があった。紆余っていて曲折していた。 大体東涌の道ってのが解り難い。元々、寺と漁村しかないような島に空港を造ったもんだから、車ありきの道路計画。交差点はラウンドアバウトで横断歩道が無かったり、そもそも自動車専用道路で歩道自体無かったり、道がやたらくねくねくねっているせいで方向感覚が失われる。 裕東路に出れば、無闇に広い歩道には布団や洗濯物が干され、海産物だか農産物だかが拡げられて乾物へと化している。 そんな道を歩きながら、どこかで食事を摂れやしないだろうか、と彷徨い歩いていたのだった。登山口に至る前に何か腹の中に収めておかなくては、と思っていたのだった。 一軒の印度料理屋を見付けた。香港に来て何で印度料理屋って思われるかも知れないけど、それはそれ、印度も香港も知っての通り英国の統治下にあった国で、したがって香港には案外印度人が多い。びっくりするくらい印度人が多い。本当はそれほど多くはない。それでも印度料理屋もまたそれなりに多いのだ。 その一軒目の印度料理屋を覗くも満席。その隣の泰料理やは開いていない。更に隣の印度料理屋には席に空きがあった。 かぼちゃのスープから始まり、ラム肉のカリーをナンで掬いながら頂く。ナンに添えられた筒状の物は何かと食べてみると、マッシュポテトを皮で包み焼いたものだ。後々思うとそれが春巻と書かれていたものだった。そして最後にたっぷりのアイスカフェオレで喉を潤した。 濃いめに入れられたコーヒーにガムを加えながら飲み干していく。これが想像以上に旨かった。生のハーブやたっぷりとスパイスを使った料理も旨かったのだ、カフェオレが又旨かった。実に旨かった。そのせいで後々大変な失敗をすることとなるのだった。 東涌道を逸れ、石門甲道に入る。石門甲のバス停前の喫茶店のような店を横目に通り過ぎた。道は傾斜を強め、とたんに汗が噴き出す。羅漢寺の案内を見送ったのは、予定外に時間が掛っていたからだ。 水を買い忘れていることに気付いたのは、ハイキングコースを戻るのはしんどいな、と思うくら