武庫川水系西ノ谷遡行
武庫川水系太多田川赤子谷左俣
日程:2014/07/02-03(一泊二日)
ルート:親水広場1613 - 入渓1628 - 霞滝1635 - 桜滝1648 - 満月滝1716 - 尾根1741 - 大峰山1834
コースタイム:2h 21min(休憩時間を含む)
距離:?
累積標高:?
天候:晴れ
気温:?
湿度:?
目的:沢登り
単独行
表六甲の沢の汚さに嫌気が差し、武庫川渓谷なら少しはマシだろうと西の谷を目指した。ついでに裏六甲の沢を幾つか絡めるつもりだ。
家の用事を何かしら片付けていると、なんだかんだでいい時間になってしまっていた。
宝塚でJR(宝塚-武田尾¥200)に乗換え、武田尾の駅より廃線跡を辿る。
放置され風化するに任されたトンネルを二つ抜け、親水広場から櫻の園へと入る。その入口を流れる沢が西の谷だ。
先ずは「もみじの道」を辿り、すぐに出会す堰堤を越えてから入渓する。そこですぐさま身支度を整える。沢足袋に履き替え、ラッシュガードを着る。電子機器はジップロックなり、サラスパの袋なり、LOKSAKなりで包み、ORのドライコンプサミットサックなり、EXPEDなりに突っ込んで完全防水にした。
最初の釜に入り腰まで浸かった。身体に籠った熱が嘘みたいに引いていく。暑さに負けてビールや酎ハイ片手に歩いた街中の暑さが、幻だったかの様に思えてくる。
幾つかの小滝を越え、10m程度の滝(霞滝)に出会った。越えられそうな気もするが、メットをも忘れてしまった単独行なので自重する。そして、定石っぽい右岸のルンゼから上った。そこに掛けられた残置ロープを頼るまでもないが、あったらあったでそれは楽だった。
再び緩い斜瀑を幾つか越えていく。そして幾段かの滝で構成された大滝と出会った。下から見上げても、どこが滝口か定かではない。それほどの連なりだった。
しかしその一段目に取付くには茶色く泡立った釜に浸かるか、無理矢理ヘツッて滝に寄るかしかなかった。もちろんその濁りに浸かりたくも無かったし、スタンスやホールドは随所に見られはするが、万が一落ちてしまった時のことを考えるとヘツるのも二の足を踏む。
結局、またまた右岸より草付きを登り、一段目を越えた辺りでトラバースし、上へと続く残置ロープを跨いで、滝へと戻った。しかしそこから先の直登もシリアスで、残置ロープ頼りによじ登る。そこから先は傾斜も緩く、安心して直登するが、シャワークライムって程では全くない。最初の釜が一番濡れたって位のもんだ。梅雨のサナカだってのに、それ程に水量が少ないのだ。
そんなこんなで桜滝って名の期待外れの連瀑を越え、次なる大物、満月滝を目指した。
流れに磨かれ、滑らかに水が滑る5m程のナメ滝が越えられない。極々、緩やかなその滝の流れに、足を掛けられなかった。フェルトのソールが全くフリクションを生まない。それ程滑りが酷かった。長年掛けて磨き上げられたその滝には、全くと云っていいほど手掛かりも足掛かりもないのだから、全くもってお手上げだった。
水が少ない。何かしら臭い。非常によく滑る。これだけヤル気を殺ぐ事柄が連なると、いっちょ登ってみるかって気も起こらないのは当然である。沢通しで行くのも億劫となり、当然、満月滝も高捲いた。
そして沢が水涸れした後は、倒木が多く手間取りそうな本沢よりも広く開けた支沢を進んだ。
尾根へ詰めるとそこは、惣河谷支流の時と同じ様な酷く風化した花崗岩と赤松の広がる地だった。
ここから予定していた大峰山へ行くには、一度急峻な坂を下り鞍部を経て再び上り返さなければならなかった。反対に見える安倉山へは、緩やかな上りが続いていた。当然、ボクは安倉山選び進んだ。地形図からもその山頂付近がなだらかな丘陵地帯であろう事が予測出来たからだ。そして其処で今日の山行を終える予定だった。
しかし傾斜こそ緩いものの背の低い赤松に遮られ、そちらに向うのは困難を窮めた。だから最初に上り詰めたあの風化した花崗岩の連なる尾根まで引き返し、もう少し寛げるところまで我慢しようと思っていた沢足袋を脱いだ。
まだしばらくは日が残る。それは、ゆっくり足を乾かし、大峰山へ登り、テントを張って軽い食事を用意するには十分な時間だった。
まだ高い陽に向い足を差し出した。そして、焼酎一杯分と「孤独のグルメ」一話分の時間を過ごした。そして乾いた足に薄手のウールの靴下を履き、トレランシューズのシューレースを締めた。
遭遇:ナシ
呑み:大峰山
BGM
Calvin Harris - We'll Be Coming Back ft. Example
武庫川水系太多田川赤子谷左俣
日程:2014/07/02-03(一泊二日)
ルート:親水広場1613 - 入渓1628 - 霞滝1635 - 桜滝1648 - 満月滝1716 - 尾根1741 - 大峰山1834
コースタイム:2h 21min(休憩時間を含む)
距離:?
累積標高:?
天候:晴れ
気温:?
湿度:?
目的:沢登り
単独行
表六甲の沢の汚さに嫌気が差し、武庫川渓谷なら少しはマシだろうと西の谷を目指した。ついでに裏六甲の沢を幾つか絡めるつもりだ。
家の用事を何かしら片付けていると、なんだかんだでいい時間になってしまっていた。
宝塚でJR(宝塚-武田尾¥200)に乗換え、武田尾の駅より廃線跡を辿る。
放置され風化するに任されたトンネルを二つ抜け、親水広場から櫻の園へと入る。その入口を流れる沢が西の谷だ。
先ずは「もみじの道」を辿り、すぐに出会す堰堤を越えてから入渓する。そこですぐさま身支度を整える。沢足袋に履き替え、ラッシュガードを着る。電子機器はジップロックなり、サラスパの袋なり、LOKSAKなりで包み、ORのドライコンプサミットサックなり、EXPEDなりに突っ込んで完全防水にした。
最初の釜に入り腰まで浸かった。身体に籠った熱が嘘みたいに引いていく。暑さに負けてビールや酎ハイ片手に歩いた街中の暑さが、幻だったかの様に思えてくる。
幾つかの小滝を越え、10m程度の滝(霞滝)に出会った。越えられそうな気もするが、メットをも忘れてしまった単独行なので自重する。そして、定石っぽい右岸のルンゼから上った。そこに掛けられた残置ロープを頼るまでもないが、あったらあったでそれは楽だった。
再び緩い斜瀑を幾つか越えていく。そして幾段かの滝で構成された大滝と出会った。下から見上げても、どこが滝口か定かではない。それほどの連なりだった。
しかしその一段目に取付くには茶色く泡立った釜に浸かるか、無理矢理ヘツッて滝に寄るかしかなかった。もちろんその濁りに浸かりたくも無かったし、スタンスやホールドは随所に見られはするが、万が一落ちてしまった時のことを考えるとヘツるのも二の足を踏む。
結局、またまた右岸より草付きを登り、一段目を越えた辺りでトラバースし、上へと続く残置ロープを跨いで、滝へと戻った。しかしそこから先の直登もシリアスで、残置ロープ頼りによじ登る。そこから先は傾斜も緩く、安心して直登するが、シャワークライムって程では全くない。最初の釜が一番濡れたって位のもんだ。梅雨のサナカだってのに、それ程に水量が少ないのだ。
そんなこんなで桜滝って名の期待外れの連瀑を越え、次なる大物、満月滝を目指した。
流れに磨かれ、滑らかに水が滑る5m程のナメ滝が越えられない。極々、緩やかなその滝の流れに、足を掛けられなかった。フェルトのソールが全くフリクションを生まない。それ程滑りが酷かった。長年掛けて磨き上げられたその滝には、全くと云っていいほど手掛かりも足掛かりもないのだから、全くもってお手上げだった。
水が少ない。何かしら臭い。非常によく滑る。これだけヤル気を殺ぐ事柄が連なると、いっちょ登ってみるかって気も起こらないのは当然である。沢通しで行くのも億劫となり、当然、満月滝も高捲いた。
そして沢が水涸れした後は、倒木が多く手間取りそうな本沢よりも広く開けた支沢を進んだ。
尾根へ詰めるとそこは、惣河谷支流の時と同じ様な酷く風化した花崗岩と赤松の広がる地だった。
ここから予定していた大峰山へ行くには、一度急峻な坂を下り鞍部を経て再び上り返さなければならなかった。反対に見える安倉山へは、緩やかな上りが続いていた。当然、ボクは安倉山選び進んだ。地形図からもその山頂付近がなだらかな丘陵地帯であろう事が予測出来たからだ。そして其処で今日の山行を終える予定だった。
しかし傾斜こそ緩いものの背の低い赤松に遮られ、そちらに向うのは困難を窮めた。だから最初に上り詰めたあの風化した花崗岩の連なる尾根まで引き返し、もう少し寛げるところまで我慢しようと思っていた沢足袋を脱いだ。
まだしばらくは日が残る。それは、ゆっくり足を乾かし、大峰山へ登り、テントを張って軽い食事を用意するには十分な時間だった。
まだ高い陽に向い足を差し出した。そして、焼酎一杯分と「孤独のグルメ」一話分の時間を過ごした。そして乾いた足に薄手のウールの靴下を履き、トレランシューズのシューレースを締めた。
遭遇:ナシ
呑み:大峰山
BGM
Calvin Harris - We'll Be Coming Back ft. Example
コメント
コメントを投稿