日程:2014/02/22
ルート:岡本八幡さん - 保久良さん - 風吹岩 - 荒地山 - 北の絶景 - 雨ヶ峠 - 西お多福山 - 極楽茶屋跡 - 番匠屋畑尾根 - 湯槽谷峠 - 有馬三山 - 有馬温泉
コースタイム:05h32min(休憩時間を含む)
湯槽谷山:801m
灰形山:619m
落葉山:533m
距離:?
累積標高:?
天候:晴れ
気温:?℃
湿度:?%
目的:北の絶景
単独行
久々に保久良さんより上った。それは冬の寒さも緩んだある晴れた日のことだった。
取付きは岡本八幡さん。寒気も緩んだことにより、ほくら夢ひろばに至るまででも汗ばむ。保久良さんを参拝し、更に歩みを進め、金鳥山に至る。
今日の目的地は地味に「北の絶景」である。それは先週のキャノボトレで「北の絶景」って知ってる?とシンちゃんより尋ねられた事に端を発していた。もちろんそれだけでは短すぎるから、後付けで有馬三山も縦走することにした。
風吹岩で、茶トラ1匹とクロネコ1匹、キジトラ2匹と出会った。あいにくカリカリを持ち合せていなかったのでモフモフの逢瀬とまではいかない。というか、只でお触りまでしてしまうのは申し訳ない。
荒地山への路は湧水のある東屋経由で向かった。だいたいこっちの方だよなって読んでアッサリ到着。迷わずココに辿り着けるのは五分五分と云ったところ。それ程この辺りの路は複雑に分岐、合流を繰り返している。
水を汲み、荒地山を目指す。湧水脇の踏み跡を上るが、すぐにルートを見失う。少しでも藪の少ない沢筋から尾根筋へ漕分け、ようやくメインルートへ辿り着く。おそらくこのルートは、右手の崩落した箇所にあったのだろう。しかし今ではその路は押し流され、道無き道を藪漕ぎさせられたのだと思う。
荒地山山頂。
「北の絶景」は記憶によると、芦有と蛙岩との分岐を少し進んだ先にあるはずだった。分岐を越えてから、左手にテープ、踏み跡はないかと目を皿のようにして進んだ。そして雪の上に刻まれた一つのトレースを見つける。
そこから間もなく幾つかの岩が並ぶ箇所があり、その先には六甲山系の主峰が遠く眺められた。ここだろうか、ここでしかないだろうと納得し、更に先へと続く踏み跡を辿った。そしてそれは荒地山山頂直下へと出たのであった。なんでもない。この路もかつて辿ったことのある数多くの路のひとつに過ぎなかった。
当初の計画では「北の絶景」をハントした後、芦有へと出て東お多福山を経て、石の宝殿方面へ出る予定だった。しかし、荒地山山頂付近に戻ってしまったことからその意欲も削がれてしまっていた。
取り敢えず雨ヶ峠を目指そう。そんな気持ちが膨らんでいった。
昼飯は何処で摂ろうかと思いながら着いた雨ヶ峠。そこはとてもやないが、ユックリと腰を下ろすスペースもないほど賑わっていた。
それなら本庄橋跡辺りが適当だろうかと、そのまま歩みを進める。
本庄橋跡手前。
西お多福山への分岐を迎え、迷う事無くそちらに分入った。それは魚屋道の人混みに嫌気が差し始めていたからだった。
予想通り西お多福への水平道は、雪山に相応しく静かで、白く美しかった。その途中、雪も溶けた南向きの斜面で食事を摂った。
いつも通りに、チタンコッヘルで湯を沸かし、レトルトのソースへカペッリーニをブチ込んだものだ。味気ないレトルトソースでも、コーレーグスを振りかけると味が締まり、うまく感じる。何より前に拡がる景色と道すがらの疲労と空腹が、より一層そう感じさせるのだ。調理の最中、ゲイターを履き、スパイクを装着した。この先、処に依っては思いがけない積雪や圧雪凍結があるかもしれない。むしろそうあって欲しかった。性的な意味で。
水平道を外れ、堰堤を迂回するバリエーションに入る。踏み跡は全くない。クレストした雪面は歩きにくくもあるが、積雪自体は足首を越えるくらいしかないので困難というほどでもなかった。
西お多福のメインルートに出てからはトレースもハッキリと刻まれ、非常に歩き易かった。
極楽茶屋跡までは車道を辿った。
さぞかし紅葉谷道は混んでいるのだろう。先週の吹雪の差中でもあの賑わいだったのだから、この晴天に於いては言わずもがな、だ。
尾根はサラサラと流れ落ちる様なパウダーの雪質で、辺りは極めて静かで、窮めて厳粛だった。
有馬三山は山頂を越えるたびに、時にはクレストし、時にはザラメ状に、そしてスパイクなしでは困難な圧雪凍結の階段と化し、やがて泥に塗れて行った。
上り返して表へ下りようという気持ちもその雪質の変化と共に、踏みしだかれ、穢されていくようだった。
遭遇:茶トラx1、クロネコx1匹、キジトラx2
呑み:一社酒店 - チンタ
ルート:岡本八幡さん - 保久良さん - 風吹岩 - 荒地山 - 北の絶景 - 雨ヶ峠 - 西お多福山 - 極楽茶屋跡 - 番匠屋畑尾根 - 湯槽谷峠 - 有馬三山 - 有馬温泉
コースタイム:05h32min(休憩時間を含む)
湯槽谷山:801m
灰形山:619m
落葉山:533m
距離:?
累積標高:?
天候:晴れ
気温:?℃
湿度:?%
目的:北の絶景
単独行
久々に保久良さんより上った。それは冬の寒さも緩んだある晴れた日のことだった。
取付きは岡本八幡さん。寒気も緩んだことにより、ほくら夢ひろばに至るまででも汗ばむ。保久良さんを参拝し、更に歩みを進め、金鳥山に至る。
今日の目的地は地味に「北の絶景」である。それは先週のキャノボトレで「北の絶景」って知ってる?とシンちゃんより尋ねられた事に端を発していた。もちろんそれだけでは短すぎるから、後付けで有馬三山も縦走することにした。
風吹岩で、茶トラ1匹とクロネコ1匹、キジトラ2匹と出会った。あいにくカリカリを持ち合せていなかったのでモフモフの逢瀬とまではいかない。というか、只でお触りまでしてしまうのは申し訳ない。
荒地山への路は湧水のある東屋経由で向かった。だいたいこっちの方だよなって読んでアッサリ到着。迷わずココに辿り着けるのは五分五分と云ったところ。それ程この辺りの路は複雑に分岐、合流を繰り返している。
水を汲み、荒地山を目指す。湧水脇の踏み跡を上るが、すぐにルートを見失う。少しでも藪の少ない沢筋から尾根筋へ漕分け、ようやくメインルートへ辿り着く。おそらくこのルートは、右手の崩落した箇所にあったのだろう。しかし今ではその路は押し流され、道無き道を藪漕ぎさせられたのだと思う。
荒地山山頂。
「北の絶景」は記憶によると、芦有と蛙岩との分岐を少し進んだ先にあるはずだった。分岐を越えてから、左手にテープ、踏み跡はないかと目を皿のようにして進んだ。そして雪の上に刻まれた一つのトレースを見つける。
そこから間もなく幾つかの岩が並ぶ箇所があり、その先には六甲山系の主峰が遠く眺められた。ここだろうか、ここでしかないだろうと納得し、更に先へと続く踏み跡を辿った。そしてそれは荒地山山頂直下へと出たのであった。なんでもない。この路もかつて辿ったことのある数多くの路のひとつに過ぎなかった。
当初の計画では「北の絶景」をハントした後、芦有へと出て東お多福山を経て、石の宝殿方面へ出る予定だった。しかし、荒地山山頂付近に戻ってしまったことからその意欲も削がれてしまっていた。
取り敢えず雨ヶ峠を目指そう。そんな気持ちが膨らんでいった。
昼飯は何処で摂ろうかと思いながら着いた雨ヶ峠。そこはとてもやないが、ユックリと腰を下ろすスペースもないほど賑わっていた。
それなら本庄橋跡辺りが適当だろうかと、そのまま歩みを進める。
本庄橋跡手前。
西お多福山への分岐を迎え、迷う事無くそちらに分入った。それは魚屋道の人混みに嫌気が差し始めていたからだった。
予想通り西お多福への水平道は、雪山に相応しく静かで、白く美しかった。その途中、雪も溶けた南向きの斜面で食事を摂った。
いつも通りに、チタンコッヘルで湯を沸かし、レトルトのソースへカペッリーニをブチ込んだものだ。味気ないレトルトソースでも、コーレーグスを振りかけると味が締まり、うまく感じる。何より前に拡がる景色と道すがらの疲労と空腹が、より一層そう感じさせるのだ。調理の最中、ゲイターを履き、スパイクを装着した。この先、処に依っては思いがけない積雪や圧雪凍結があるかもしれない。むしろそうあって欲しかった。性的な意味で。
水平道を外れ、堰堤を迂回するバリエーションに入る。踏み跡は全くない。クレストした雪面は歩きにくくもあるが、積雪自体は足首を越えるくらいしかないので困難というほどでもなかった。
西お多福のメインルートに出てからはトレースもハッキリと刻まれ、非常に歩き易かった。
極楽茶屋跡までは車道を辿った。
さぞかし紅葉谷道は混んでいるのだろう。先週の吹雪の差中でもあの賑わいだったのだから、この晴天に於いては言わずもがな、だ。
尾根はサラサラと流れ落ちる様なパウダーの雪質で、辺りは極めて静かで、窮めて厳粛だった。
有馬三山は山頂を越えるたびに、時にはクレストし、時にはザラメ状に、そしてスパイクなしでは困難な圧雪凍結の階段と化し、やがて泥に塗れて行った。
上り返して表へ下りようという気持ちもその雪質の変化と共に、踏みしだかれ、穢されていくようだった。
遭遇:茶トラx1、クロネコx1匹、キジトラx2
呑み:一社酒店 - チンタ
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