ルート:岡本八幡神社 - 保久良神社 - 風吹岩 - 保久良神社 - 岡本八幡神社
コースタイム:1h 15min(休憩時間を含む)
風吹岩:447m
距離:?
累積標高:?
天候:晴れ
気温:13℃
湿度:?
目的:晩酌
単独行
ちょっくら晩酌にでも付き合って貰いましょうか、と、茹でイカを仕入れて、夜の風吹岩へと向かいました。
日没から時間も経ち、薄暗くなった登山道。ヘッデンの青白い明かりだけを頼りに登っていきます。昼間に於いては、ほんの散歩道くらいのハイキングルートであっても、夜ともなるとその姿をがらりと変えていました。
そこでは、自らが創り出す影に驚き、笹のざわめきに明かりを向け、何やつ!と思ってみたり、フゴッと鼻を鳴らされたその響きに、曲者じゃ!と脅えたりしてしまいます。
そしてようやく辿り着いた風吹岩には、猫の姿は全くありませんでした。
そこで、ひとしきり呼びかけてみますが、全く反応がありません。せっかく奮発してやったのにバカなヤツめ、と苦苦しく思いながらひとり酒を決め込みます。
どう、と山が震え、冷たい風が身体を叩きます。流石に晩は冷えるな、などとひとりごち、早早に切り上げる事にして、また来た路を引き返しました。
夜の山は更に闇を深め、より一層、寒寒とした青白い姿を浮き上がらせていました。そして旗振山との分岐を過ぎた頃、その青白い明かりが照らす先に、ひとつの人影を見付けたのでした。それは行きしには全く気づかずにいたものでした。
道端の切り株に腰を下ろし、膝を抱えたその姿。モンベルらしき蛍光色のジャケットに、下はまっさらなインディゴブルー。深く被ったキャップからは、その顔を伺うことは出来ません。
「大丈夫ですか?道に迷ったのですか?」そう声を掛けると、俯いた顔を上げ、「そうなんです」と、はにかみながら返事を返してきました。
そんな冗談を返せるようなら大丈夫だ、その時のボクは、そう思っていたのでした。
長くなったので、続く?
コースタイム:1h 15min(休憩時間を含む)
風吹岩:447m
距離:?
累積標高:?
天候:晴れ
気温:13℃
湿度:?
目的:晩酌
単独行
ちょっくら晩酌にでも付き合って貰いましょうか、と、茹でイカを仕入れて、夜の風吹岩へと向かいました。
日没から時間も経ち、薄暗くなった登山道。ヘッデンの青白い明かりだけを頼りに登っていきます。昼間に於いては、ほんの散歩道くらいのハイキングルートであっても、夜ともなるとその姿をがらりと変えていました。
そこでは、自らが創り出す影に驚き、笹のざわめきに明かりを向け、何やつ!と思ってみたり、フゴッと鼻を鳴らされたその響きに、曲者じゃ!と脅えたりしてしまいます。
そしてようやく辿り着いた風吹岩には、猫の姿は全くありませんでした。
そこで、ひとしきり呼びかけてみますが、全く反応がありません。せっかく奮発してやったのにバカなヤツめ、と苦苦しく思いながらひとり酒を決め込みます。
どう、と山が震え、冷たい風が身体を叩きます。流石に晩は冷えるな、などとひとりごち、早早に切り上げる事にして、また来た路を引き返しました。
夜の山は更に闇を深め、より一層、寒寒とした青白い姿を浮き上がらせていました。そして旗振山との分岐を過ぎた頃、その青白い明かりが照らす先に、ひとつの人影を見付けたのでした。それは行きしには全く気づかずにいたものでした。
道端の切り株に腰を下ろし、膝を抱えたその姿。モンベルらしき蛍光色のジャケットに、下はまっさらなインディゴブルー。深く被ったキャップからは、その顔を伺うことは出来ません。
「大丈夫ですか?道に迷ったのですか?」そう声を掛けると、俯いた顔を上げ、「そうなんです」と、はにかみながら返事を返してきました。
そんな冗談を返せるようなら大丈夫だ、その時のボクは、そう思っていたのでした。
長くなったので、続く?
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