スキップしてメイン コンテンツに移動

「社会科見学」あるいは「はたらくおじさん」 山羊戸渡篇 2019年05月02日

FUJIFILM X-E1 Leica Tele-Elmar 135mm F4.0


天候不順によりあまりにも山へ行かなかった今年のGW。
久しぶりに、取り敢えず晴れたので山へ向う。久々に山へと向おうと思う。


FUJIFILM X-E1 Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC


手近な長峰山あたりが適当だろうか。思いつきで行くのだから近場で済ますのが当然だろうか。

そういえば最近登っていなかった。
今の時期なら山菜も豊富なはずだ。
六甲山系で最も収穫できるあの山ならば。
通行止めだったあの山ならばなおさらだ。


FUJIFILM X-E1 Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC


山羊戸渡から登ろう。
そう思ったのは何故だろう。何故、そこから長峰に登れると思ったのだろう。


FUJIFILM X-E1 Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC


山羊戸渡から長峰に登れないと気づいたのは、その取付きへとたどり着いた時だった。

自然の家から引き返せば天狗岩へたどり着けるのだが、それはボクの計画からは大きく外れていた。
それこそ予想外ののことだった。


FUJIFILM X-E1 Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC


山羊戸渡を詰めれば自然の家だ。長峰ではない。天狗岩でもない。そして山菜も採れるはずはない。

それでも、自然の家にはガクがいる。チエちゃんもいる。
その働きぶりを見にいくのも悪くない。
そう思い、自然の家へと向かっていった。


FUJIFILM X-E1 Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC


たどり着いた自然の家には人気がなかった。
ハイカーらしい老婦人が二人、ベンチで談笑しているだけだった。

予想外に、想像と違い、そこにはまったく人気がなかった。GW中だというのに、場違いな老婦人しかそこにはいなかったのだ。


FUJIFILM X-E1 Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC


それでも穂高湖へと向かった。
秋わくの道をたどり、穂高湖へと向かっていった。
もしかしたらそこで逢えるかもしれないと、そういえばそこも彼らの職場だったかもしれないと、そうひそかに期待したからだった。


FUJIFILM X-E1 Leica Tele-Elmar 135mm F4.0


そして逢った。
そこにはガクがいた。チエちゃんもいたのだった。

それは限りなく少ない可能性だったのだ。
普段、カヌーは午前中にやることが多いらしい。今日はたまたま、午後だったらしい。GW中だったからたまたまだったらしい。
チエちゃんと一緒だったのも初めてってくらいだったらしい。
つまり、偶然過ぎるくらいにたまたまだったらしいのだ。

しかも、そこにはユキちゃんも遊びに来ていたのだった。ムスコを連れてザリガニ釣りに来ていたのだった。
ユキちゃんと出逢ったのも、一年ぶりのたまたまだったのだ。


FUJIFILM X-E1 Leica Tele-Elmar 135mm F4.0


そしてこれからたまたまではない出逢いを求めて下山する。
高田屋へヤスくんやショーへーに逢いにいく。チンタにシンちゃんに逢いにいく。
たまたまではなく偶然でもない、必然にして確定した出逢いを求めて。


LEICA X1


GR DIGITAL IV


GR DIGITAL IV


GR DIGITAL IV


GR DIGITAL IV


FUJIFILM X-E1 Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC


FUJIFILM X-E1 Voigtländer NOKTON classic 40mm F1.4 MC


日程:2019/05/02(日帰り)
ルート:一王山十善寺 - 一王山山頂 - 鶴甲 - 表六甲旧道 - 山羊戸渡取付き1340 - 山羊戸渡 - 山羊戸渡最高地点1427 - 自然の家分岐1433 - 穂高湖1441 - アゴニー坂1608 - 掬星台1622 - 上野道1626 - 史跡公園1631 - 上野道登山口1656
コースタイム:3h16min(休憩時間を含む)

地形図:神戸首部
摩耶山 702m
距離:?km
累積標高:?m
天候:晴れ
気温:?
湿度:?
目的:トレーニング
単独行

高田屋旭店(水道筋)★★★★
チンタ(水道筋)★★★★

コメント

このブログの人気の投稿

武庫川水系西ノ谷遡行

武庫川水系西ノ谷遡行 武庫川水系太多田川赤子谷左俣 日程:2014/07/02-03(一泊二日) ルート:親水広場1613 - 入渓1628 - 霞滝1635 - 桜滝1648 - 満月滝1716 - 尾根1741 - 大峰山1834 コースタイム:2h 21min(休憩時間を含む) 距離:? 累積標高:? 天候:晴れ 気温:? 湿度:? 目的:沢登り 単独行 表六甲の沢の汚さに嫌気が差し、武庫川渓谷なら少しはマシだろうと西の谷を目指した。ついでに裏六甲の沢を幾つか絡めるつもりだ。 家の用事を何かしら片付けていると、なんだかんだでいい時間になってしまっていた。 宝塚でJR(宝塚-武田尾¥200)に乗換え、武田尾の駅より廃線跡を辿る。 放置され風化するに任されたトンネルを二つ抜け、親水広場から櫻の園へと入る。その入口を流れる沢が西の谷だ。 先ずは「もみじの道」を辿り、すぐに出会す堰堤を越えてから入渓する。そこですぐさま身支度を整える。沢足袋に履き替え、ラッシュガードを着る。電子機器はジップロックなり、サラスパの袋なり、LOKSAKなりで包み、ORのドライコンプサミットサックなり、EXPEDなりに突っ込んで完全防水にした。 最初の釜に入り腰まで浸かった。身体に籠った熱が嘘みたいに引いていく。暑さに負けてビールや酎ハイ片手に歩いた街中の暑さが、幻だったかの様に思えてくる。 幾つかの小滝を越え、10m程度の滝(霞滝)に出会った。越えられそうな気もするが、メットをも忘れてしまった単独行なので自重する。そして、定石っぽい右岸のルンゼから上った。そこに掛けられた残置ロープを頼るまでもないが、あったらあったでそれは楽だった。 再び緩い斜瀑を幾つか越えていく。そして幾段かの滝で構成された大滝と出会った。下から見上げても、どこが滝口か定かではない。それほどの連なりだった。 しかしその一段目に取付くには茶色く泡立った釜に浸かるか、無理矢理ヘツッて滝に寄るかしかなかった。もちろんその濁りに浸かりたくも無かったし、スタンスやホールドは随所に見られはするが、万が一落ちてしまった時のことを考えるとヘツるのも二の足を踏む。 結局、またまた右岸より草付きを登り、一段目を越えた辺りでトラバースし、上へと続く残置ロープを跨いで、滝へと戻った。

南北ドントリッジ下見

日程:2014/10/08(日帰り) ルート:長峰霊園 - 摩耶東谷 - 山寺尾根 - 掬星台 - 桜谷道 - 徳川道 - 北ドントリッジ - 分水嶺越林道 - 布引道 - 新神戸駅 コースタイム:04h 04min(休憩時間を含む) 距離:13.179km 累積標高:1,054m 天候:晴れ 気温:? 湿度:? 目的:例会山行下見 単独行 例会山行のリーダに指名されたからにはヤラざるを得ない。もちろんやること自体は、ヤブサカデハナイ。 「山羊戸渡」を要望されていたのだが、なんかみんなに過大評価している感、満載なルートなだけに気持ちがどうにもこうにも盛上らない。 って云うか、かつてそんな多大なる期待を受けて連れて行ったのに、その数多過ぎる所期を満たすことなんてとても出来やしなくて、ガッカリルートに認定されたことからも気持ちが萎えてしまう。 結局、余り足を踏み入れないコースを案内しますよ、なんて言葉を濁す。とどのつまり「山羊戸渡」までのアプローチの長さ故にダレタ気持ちを、その先から続くひたすらシンドイだけのアルバイトに過ぎない行程を満足させられるだけの力量を持ち合わせていないってコトだけのことだ。 で、選んだのは、摩耶東谷から南北ドントリッジへと続くルート。 ボクは通常、摩耶東谷を辿る時は、日本三大廃墟として名高い「マヤカン」へと詰めるのだが、一応、立入禁止となっている個人所有の敷地へと不法侵入すべく皆を連れて行くわけにも行かず、かと云って摩耶東谷を通しても、最終的にシンドイだけの藪漕ぎになるので、少しはマシだろうと山寺尾根へ抜けるルートを選択した。 通常、ボクひとりで上るのなら、摩耶東谷を谷通しで行くのだが、同行者が居るとなるとそうも行かない。摩耶東谷より入渓し、堰堤を捲いたところで山寺尾根との分岐へと戻った。そこで堰堤工事を知る。この路へは立入禁止だと知った。 山寺尾根をそのまま辿り、途中の広場から摩耶東谷へ下りる路を調べた。だがそこも、人を連れて行くにはどうかなって、路だった。 だからボクは、谷通しで良いかなって思った。 谷を歩く内は涼しくて良かった。だが、一度沢を外れ尾根を伝うと、その急勾配ゆえに、晩秋とは云え、まだまだ激しく照りつける日差しゆえに、段々と消耗していった。 今日はとても暑い日で、リュックの重

巻機山米子沢遡行 - 前篇 -

米子沢に関する警告 米子沢は事故が多発しております。危険です。 コースではありません。米子沢からの巻機山登山は ご遠慮願います。 なお、山岳遭難の当事者には多額の救助費用を ご負担いただく場合がございます。 南魚沼地域山岳遭難防止対策協議会 南魚沼市 初っ端に〝自己責任看板〟のお出迎えを受けた。 初っ端にとは云ったが、実はこの少し前に他の沢を辿っていた。 それは駐車場手前の橋から、これが米子沢だろうと勝手に思い込んで入っていた沢だった。 沢足袋に履替え、堰堤を越える。草付に足を取られ、笹の葉で手足を切った。 三段から成る堰堤を越えかけて、その藪の濃さに辟易した。 沢に沿って走る林道を伝い再度沢へ下りる路を捜し歩いた。 それから出逢ったのが冒頭の自己責任看板だ。 ボクの遡行していた沢は米子沢ではなかった。林道を挟んで反対側の名も知らぬ沢を登っていたのだ。 いつも沢ではオンサイト、なんて嘯いているボクだから、今回もロクに情報を集めていなかった。 遡行図はおろか取付きさえも調べていなかったのだ。 さて、ここから米子沢のことを語ろう。 自己責任看板の横を抜け、河川敷へと下る小路を行く。 〝多額の救助費用をご負担〟などとわざわざ赤文字にして声高に叫ぶ割には行く手を遮るロープすら張られていない。 待ち構えていたのは伏流の沢。 なんとなく弥山川を彷彿とさせるが、その先に広がる峰峰の連なりがまるで違っていた。 暗く陰鬱で狭く深い弥山川と、光射し込む開放的な米子沢。 その果てに、天国の滑床と云われる場所が在るのを予感させるには十分すぎるスタートだった。 やがて水の流れが現れる。 30℃を超える気温から逃れたくて積極的に沢に入って行った。 しかし、予想以上に水は温く、そこに清涼は感じない。 光り注ぐ天国の滑床は日の出と共に温められ、そこを流れ下りる沢水は当然のごとくその温もりを貰い受けていた。 その温もりは岩肌に藻を生やし、思わぬ滑りをもたらした。 その滑りは常に緊張を強いてきた。 45°を超える岩肌が延々と続く。ひとたび足を滑らせたら百mは滑落するだろう。 それほどに広く開けた滑床だった。 実じゃないよ、中には玉蜂の幼虫がいるよ OM-D E-M1 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm