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お遍路 菩提の道場篇 肆日目 2019年04月28日

GR DIGITAL IV


石鎚山を諦めた時点で気持ちは神戸へ向いていた。
「GW真っ只中だから山ん中におると思う」と一度は断ったマシューの誕生会に行く気になっていた。
参加表明を送り、オフラインになる。これから一晩、ネットから遠ざかるわけだ。


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小松大谷池農村公園(四阿、綺麗なトイレ、水道)、白滝奥之院(四阿、汚いトイレ)、登山道沿いの四阿(四阿)、おこや(キャンプ適地、壊れたトイレ)、横峰寺待合所(住所氏名記載、綺麗なトイレ、水道、自販機)と、野宿ポイントを確認しながら登って行く。

結局選んだのは、横峰寺待合所。同宿したのは、スパニッシュな女性二人とアメリカンな青年。
わずかばかりの言葉を交わし、みな、日没早々に眠りに就いた。


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まだ夜も明けきらぬ早朝。青年が起き出し、ストーブで湯を沸かす音が広がった。
ボクは夜が明けるまで出発するつもりがないので、もう少しまどろんでいた。


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薄明が始まり、小屋の中に青年のシルエットが浮かび上がる。それをぼんやりと眺めながら、今日の計画を考えていた。

フェリーの時間は何時だっただろう?昼過ぎくらいだったような気がする。
電車で3時間かかるとして、遅くとも9時頃には乗らなければならないはずだ。
下山のコースタイムは4時間。急げば2時間ほどだろうか。
電車は1時間に1本くらいとしても、6時過ぎには出なければならない計算だった。


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女性二人は火を使わない朝食を摂り、青年に話しかけていた。
彼らのやり取りはスペイン語なので、解らないボクは疎外された感じだ。

ネイティブではない彼は、ところどころ英語を織り交ぜながら会話を進める。
その単語の端々から「梅干しは酸っぱいから好きではない」と言っていることが窺えた。


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急ぎ旅立つボクにも、その梅干しは勧められた。
「ウメボシ、ドウゾ」

英語で感謝を述べ、日本語で返される。
日本語で別れのあいさつをし、日本語で返していた。

「お気をつけて」
「God bless you」の意味を込めて。


日程:2019/04/25-28(三泊四日)
ルート:横峰寺 - JR伊予小松駅 - JR高松駅 - 高松港 - 神戸港 - 阪急三宮駅 - 阪急王子公園駅
コースタイム:--h.--min
地形図:

距離:17.91km(歩行距離)
累積標高:?m
天候:晴れ
気温:?℃
湿度:?%
目的:お遍路
単独行

釜あげうどん岡じま 高松店(高松) 冷かけ中320円とり天140円★★★
普通のセルフ店だが、普通に讃岐らしい安定のうまさ
駅近で席数多いのが良い

味香苑 生田ロード店(三宮)★★★★
チンタ(水道筋)★★★★
Jinan(水道筋)★★★★
モンク(水道筋)★★★★

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