根の平峠
ヤマビル
ルート:湯の山温泉 - 中道 - おばれ岩 - 地蔵岩 - 立岩 - 山上公園 - レストランアゼリア - 裏道 - 国見峠 - 国見岳 - 根の平峠
日程:20130706-07
御在所岳1,212m
国見岳1,175.2m
コースタイム:3h 41min(休憩時間を含む)
距離:8.052km
累積標高:1.044m
天候:晴れ
気温:?
湿度:?
目的:藤原岳まで縦走
ここしかないってくらいに居心地の良さそうなテン場を見つけたのは午後五時にもならない時間だった。
細かい砂敷きの平場の横には低い草生が広がり、傍らには竈の石組まで用意されていた。辺りには程よく乾いた小枝が散在し、燃やすものには全く困らない。最近とくに焚火をしたくてたまらないボクにとって、理想的なテン場がここに存在していた。
全く以て落ち着いてしまうには早過ぎる時間だったのだが、それでもこれ以上望むのは贅沢だろってくらいにいいテン場だったので、頃合いの良い木立を見つけてツェルトを張り、夕食の用意、酒の用意と店を広げていた。
晩飯は、ダッタン蕎麦をひたひたの水で茹で上げ鯖缶を加えたもの。「フィデウア」の蕎麦版ってな感じをイメージして仕上げたかったのだが、少量の湯で水にもさらさないのでドロドロに固まった餡かけの様な出来だった。過剰なほど汗をかいた体には圧倒的に塩分が足りなかったので梅昆布茶を加える。ホンマは納豆なんかを混ぜ合わせて「ひっぱり」として食べたかったのだが、この炎天下のなか、山上まで保ちそうな納豆を見付けることが出来なかったので諦めるしかなかった。
酒は芋焼酎を900ml。一泊二日には十分すぎる量だ。すでにレストランアゼリアで生中も呑んでいることだし、足りないことなどまったくもって無い。そして日はまだ高いが強かに酔ってしまっていた。
夕暮れが待ち遠しくて竈に薪を組む。落葉を敷き詰め後は点火するだけってとこまで用意し、一眠りついた。
パラパラパラパラって音が響く。一気に酔いが醒めた。雨が降り始めていた。予報では降水確率30%。だから鈴鹿を選んだのに、だ。
プラティパスを押しやり、ツェルトを拡げた。幕布が触れていてはどんどん浸水してくる。羽毛のシュラフは既に湿り始めていた。
空が瞬き、雨脚は一層激しさを増していく。ハンドライトを点け、マップを確認した。朝明渓谷までそれほど距離はない。たとえ明日、同じように土砂降りであったとしても何とかなる。遭難気分が募るなか、少し安心し、再び眠りに就た。
呑み:レストランアゼリア - 根の平峠
遭遇:遭難者を探していた山岳会の人たち
ヤマビル
ルート:湯の山温泉 - 中道 - おばれ岩 - 地蔵岩 - 立岩 - 山上公園 - レストランアゼリア - 裏道 - 国見峠 - 国見岳 - 根の平峠
日程:20130706-07
御在所岳1,212m
国見岳1,175.2m
コースタイム:3h 41min(休憩時間を含む)
距離:8.052km
累積標高:1.044m
天候:晴れ
気温:?
湿度:?
目的:
ここしかないってくらいに居心地の良さそうなテン場を見つけたのは午後五時にもならない時間だった。
細かい砂敷きの平場の横には低い草生が広がり、傍らには竈の石組まで用意されていた。辺りには程よく乾いた小枝が散在し、燃やすものには全く困らない。最近とくに焚火をしたくてたまらないボクにとって、理想的なテン場がここに存在していた。
全く以て落ち着いてしまうには早過ぎる時間だったのだが、それでもこれ以上望むのは贅沢だろってくらいにいいテン場だったので、頃合いの良い木立を見つけてツェルトを張り、夕食の用意、酒の用意と店を広げていた。
晩飯は、ダッタン蕎麦をひたひたの水で茹で上げ鯖缶を加えたもの。「フィデウア」の蕎麦版ってな感じをイメージして仕上げたかったのだが、少量の湯で水にもさらさないのでドロドロに固まった餡かけの様な出来だった。過剰なほど汗をかいた体には圧倒的に塩分が足りなかったので梅昆布茶を加える。ホンマは納豆なんかを混ぜ合わせて「ひっぱり」として食べたかったのだが、この炎天下のなか、山上まで保ちそうな納豆を見付けることが出来なかったので諦めるしかなかった。
酒は芋焼酎を900ml。一泊二日には十分すぎる量だ。すでにレストランアゼリアで生中も呑んでいることだし、足りないことなどまったくもって無い。そして日はまだ高いが強かに酔ってしまっていた。
夕暮れが待ち遠しくて竈に薪を組む。落葉を敷き詰め後は点火するだけってとこまで用意し、一眠りついた。
パラパラパラパラって音が響く。一気に酔いが醒めた。雨が降り始めていた。予報では降水確率30%。だから鈴鹿を選んだのに、だ。
プラティパスを押しやり、ツェルトを拡げた。幕布が触れていてはどんどん浸水してくる。羽毛のシュラフは既に湿り始めていた。
空が瞬き、雨脚は一層激しさを増していく。ハンドライトを点け、マップを確認した。朝明渓谷までそれほど距離はない。たとえ明日、同じように土砂降りであったとしても何とかなる。遭難気分が募るなか、少し安心し、再び眠りに就た。
呑み:レストランアゼリア - 根の平峠
遭遇:遭難者を探していた山岳会の人たち
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