ルート:r33 - 惣河谷支流出合 - 長尾山演習場 - 荒神さん
コースタイム:2h 14min(休憩時間を含む)
距離:?
累積標高:?
天候:雨
気温:30℃
湿度:?
目的:珈琲
単独行
F4から豊かな淵を湛えたF5までは、緩やかな沢伝いの路を辿った。
カラッと晴れた夏の一日であったのならジャブジャブと沢通で行きたいほどの自然豊かな景観。しかしひとたび足元に目を遣ると、上流にゴルフ場があるためかそこかしこにゴミがからみつき、足を浸けるのにも躊躇する泡を成す汚れた川の流れ。そのケガレさえなければ、西山谷や大月地獄谷なんかよりもお手軽に楽しめる良い谷なのに、と残念に思う。
そんな事や一向に止みそうもない雨に嫌気が差し、F6F7をとばしてF8へと高巻き6番の岩塔へと上る。眼前にはV字に深く刻まれた谷と、六甲山の連なりが拡がっていた。眺望を得られる沢登りってのもあまりないだけに、ことさら惜しくも感じられる。
F8、F9、F10と堪能し、10番岩場よりシダを掻き分ける踏跡を尾根へと上る。
そこを分け入って間もなく不安が過ぎる。それは、今まで過剰とも云えるほどに案内板やトラロープにテープが張り巡らされていたのに、ここに来てプツリとそれを見掛けなくなってしまっていたからだった。この踏跡へと足を運ぶ前、その横の幹に青テープが貼られていたのをハッキリと確認していた。だからこそ、獣道じみたその踏跡へと踏み行ったわけだった。路を間違えたのかな?とも思ったが、途中で出会した踏跡はこの路を水平に横切るものが在っただけで、それこそまさしく獣道に違いなかった。たとえここが獣道であったとしても上り詰めてしまえば、ルートは見付かるはず、と、もはや雨は降り止んだにもかかわらず、シダを伝う雫で下半身をビショビショにしながら上っていった。
上り詰めた尾根筋には強風化した花崗岩の砂利が拡がり、いかにもハイキングルートの一部、と云った風情であった。そしてそこから西へと続く下口には一様に「崖崩落立入禁止」なんて書かれたプレートの付いたトラロープが張り巡らされていたのだった。やっぱり無理クリにでも尾根に上がったのは間違いでは無かったな、って安堵を覚えたのがそもそもの間違いだったなんて、この時には思いもよらないでいた。
本日の予定では、惣河谷支流を上り詰め、中山縦走路へと出た後に大峰山から武田尾廃線跡を伝うはずだった。しかしその大峰山方面へと向かう西へと続くルートが発見できぬまま、東へ東へと導かれて行く。強引に藪漕ぎに入るもこれは鉈でもなければ無理や、と引き返すこと暫し、もはや大峰山は諦めて純粋にこの山域からの脱出へとルートを考える。10番岩場へと上った時に南の方に砂利道が続いているのを見ていた。そこまで行けばどうにかなるだろうとは分かってはいても、そこに至るにはもう一度沢まで下らなければならないと云うことも分かっていたわけで、そうではないルートを探し求め足掻き続けていたのだった。
とどのつまり、一度上った路を再び下るのがイヤだろうとそれ以外に方策はないわけで、再び沢へと下りていくしかなかった。
そしてそれからその10番岩場から見えた砂利道に無事出られたわけだが、その砂利道はと云えばそこは自衛隊長尾山演習場の道で在ったわけで、そこから幾多にも分岐する道を方向感覚だけを頼りに歩き、荒神さんへの看板を見付けた時にようやく人心地つく。
やっぱ、初めて入る山域には白地図にシルバは要るな、と痛感させられた一日であった。
で、まぁ、〆は花木さんで。
遭遇:沢蟹xいっぱい
コースタイム:2h 14min(休憩時間を含む)
距離:?
累積標高:?
天候:雨
気温:30℃
湿度:?
目的:珈琲
単独行
F4から豊かな淵を湛えたF5までは、緩やかな沢伝いの路を辿った。
カラッと晴れた夏の一日であったのならジャブジャブと沢通で行きたいほどの自然豊かな景観。しかしひとたび足元に目を遣ると、上流にゴルフ場があるためかそこかしこにゴミがからみつき、足を浸けるのにも躊躇する泡を成す汚れた川の流れ。そのケガレさえなければ、西山谷や大月地獄谷なんかよりもお手軽に楽しめる良い谷なのに、と残念に思う。
そんな事や一向に止みそうもない雨に嫌気が差し、F6F7をとばしてF8へと高巻き6番の岩塔へと上る。眼前にはV字に深く刻まれた谷と、六甲山の連なりが拡がっていた。眺望を得られる沢登りってのもあまりないだけに、ことさら惜しくも感じられる。
F8、F9、F10と堪能し、10番岩場よりシダを掻き分ける踏跡を尾根へと上る。
そこを分け入って間もなく不安が過ぎる。それは、今まで過剰とも云えるほどに案内板やトラロープにテープが張り巡らされていたのに、ここに来てプツリとそれを見掛けなくなってしまっていたからだった。この踏跡へと足を運ぶ前、その横の幹に青テープが貼られていたのをハッキリと確認していた。だからこそ、獣道じみたその踏跡へと踏み行ったわけだった。路を間違えたのかな?とも思ったが、途中で出会した踏跡はこの路を水平に横切るものが在っただけで、それこそまさしく獣道に違いなかった。たとえここが獣道であったとしても上り詰めてしまえば、ルートは見付かるはず、と、もはや雨は降り止んだにもかかわらず、シダを伝う雫で下半身をビショビショにしながら上っていった。
上り詰めた尾根筋には強風化した花崗岩の砂利が拡がり、いかにもハイキングルートの一部、と云った風情であった。そしてそこから西へと続く下口には一様に「崖崩落立入禁止」なんて書かれたプレートの付いたトラロープが張り巡らされていたのだった。やっぱり無理クリにでも尾根に上がったのは間違いでは無かったな、って安堵を覚えたのがそもそもの間違いだったなんて、この時には思いもよらないでいた。
本日の予定では、惣河谷支流を上り詰め、中山縦走路へと出た後に大峰山から武田尾廃線跡を伝うはずだった。しかしその大峰山方面へと向かう西へと続くルートが発見できぬまま、東へ東へと導かれて行く。強引に藪漕ぎに入るもこれは鉈でもなければ無理や、と引き返すこと暫し、もはや大峰山は諦めて純粋にこの山域からの脱出へとルートを考える。10番岩場へと上った時に南の方に砂利道が続いているのを見ていた。そこまで行けばどうにかなるだろうとは分かってはいても、そこに至るにはもう一度沢まで下らなければならないと云うことも分かっていたわけで、そうではないルートを探し求め足掻き続けていたのだった。
とどのつまり、一度上った路を再び下るのがイヤだろうとそれ以外に方策はないわけで、再び沢へと下りていくしかなかった。
そしてそれからその10番岩場から見えた砂利道に無事出られたわけだが、その砂利道はと云えばそこは自衛隊長尾山演習場の道で在ったわけで、そこから幾多にも分岐する道を方向感覚だけを頼りに歩き、荒神さんへの看板を見付けた時にようやく人心地つく。
やっぱ、初めて入る山域には白地図にシルバは要るな、と痛感させられた一日であった。
で、まぁ、〆は花木さんで。
遭遇:沢蟹xいっぱい
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