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冠山山行

水ツー山岳部隊のメンバー、オクさん、ヨシさんと共に冠山登山。ソロが多いので今回のトレッキングは楽しみである。

9:44 冠山峠 1040m
冠山林道を駆け抜けてきた皆のバイクは既にドロドロとなっていた。
バイク用の装備から登山用の装備へと着替え、冠山の頂を目指す。生憎の曇り空によりその山頂を窺い知ることは出来ない。登頂時には一瞬でも良いから雲が切れればよいのだが。

10:06 越前峠 1155m
だらだらと緩やかな上りを行く。時たま雲間から烏帽子のようなシルエットを覗かせるその場所まで、さほど距離が無いはずなのだが、高度を稼げないせいか一向に近づいた気がしない。

10:40~10:55 冠平 1189m(GPS)
笹が低く生い茂る平場である。ここまで来てその先のルートを見失ってしまった。冠山山頂は目前に見えるのだが、取り付きが分からない。奥に続く踏み跡は明らかに他の山への縦走路であるし、石碑横のものは直ぐに消えてしまっている。
先ほどから降り出した雨は更に強さを増し、雨具を着ざるを得なくなってしまっていた。
冠山峠まで自転車で登ってきた二人組も道に迷っているようである。五人いて誰も地図を持っていないのはどうかと思う。
やがて二人組は道を少し戻り、露出した岩場を直接登り始めた。そこが正しいルートなのであろうか?そう思いながら冠平から見上げていると、ぎこちなくではあるが更に上の茂みへと消えていった。
二人の後を辿っていくと、鎖場に到着した。此処から上がって行けそうである。

11:15~12:00 冠山山頂 1256.6m
ちょっと登山らしくなったかと思ったら直ぐに山頂に到着した。山頂は猫の額ほどの広さで、中央にはケルンが高く積まれている。そこは五人いては腰を下ろすことも出来ないほどで、先に訪れていた二人は挨拶を交わすと今きた道を降りていった。
晴れた日には遠く白山、経ヶ岳、伊吹山まで見渡すことが出来ると言うが、生憎の天候によりその様な眺望は得られなかった。とは言え360°拡がるそのパノラマはとても一、二時間で到着できる山のモノとは思えない満足度である。
南側が削ぎ落とされたかのような尾根を西へと歩きながら、その下を覗き込む。遙か彼方へと続く尾根筋が幾重にも拡がる。曾て林道が開通する前は、その道を辿らなければこの景観に出会うことは叶わなかったのであろうか。
暫しその景観を楽しみながら昼食(カロリーメイトポテト味)を摂る。
鎖場を降り、冠山峠と冠平の分岐点に出るとそこに腐り落ちた標識を発見した。そこには冠山山頂の文字と矢印が。。

12:33 越前峠 1155m
再び来た緩やかな道を上り下りしながら辿る。苔むしたブナの原生林と深い笹の茂みは大台ヶ原を彷彿させる。日本海より吹き付ける湿った風が吹き付ける。此処もまた、雨の多い土地なのであろう。

12:46 冠山峠 1040m
先ほどまでは現れていた頂は、嫌がらせのように再び深い雲に包まれていった。その姿を写真に納めようと一時間ほど滞在したのであるが、再びハッキリと姿を現すことはなかった。

冠山(かんむりやま)
標高1,256.6m
福井、岐阜
日本三百名山273
高低差217m
場所:岐阜県揖斐郡藤橋村大字塚
コース:冠山峠-越前峠-冠平-冠山山頂-越前峠-冠山峠

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