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石鎚神社成就社

ルート:西之川登山口-石鎚神社成就社-八丁-前社森-夜明峠-鎖場-石鎚神社山頂社-夜明峠-前社森-八丁-石鎚神社成就社-西之川登山口

コースタイム:上り3h 02min 下り2h 34min(休憩時間を含む)

距離:?
累積標高:?
天候:晴れ
気温:?
湿度:?
目的:朱印
単独行

ひとまずロープウェイ乗場へと向かっていた。
それは、ロープウェイで高度を稼ぎ楽をしたいから、などと怠惰な理由ではなく、今日中に山頂までたどり着き石鎚神社を参拝し朱印を戴いた後に適当に八十八箇所を廻りながら神戸まで帰らなければならないから、だった。
ロープウェイ乗場への道。そこに点在する社へ手を合わせていく。そして途中にある公衆便所で用を足し、薄暗い待合室を覗き込んだ。目を凝らし時刻表を見詰める。どうやら始発までは二時間近い待ちがあるようだった。歩いても一時間ちょっとの距離をお金まで掛けて二時間も待つ意味はない。ということで、再び西之川登山口へと戻っていった。

標識がなければとてもじゃないが登山口だなどと思えない石段を上る。そこから続くおぼろげなる踏跡をなぞると、その集落の墓地へと辿り着いたわけだ。あっちだったわけかよ、と、より一層おぼろげなる踏跡を進んだ。
杉の木立が陰を作り下生えの育たぬ薄暗い杉林を、つづら折りに上り抜けていく。湿り気を帯びた冷たい風が洛北の山山を思わせる。粗く積み上げられた石段には厚く杉葉が積もり、あまり人通りがないことを感じさせていた。
身体が温もり始め、額に汗が浮かぶ。足元を湧水が湿らし、湿り気を帯びた杉葉が足取りを重たくさせ始めた頃、それは、二匹ずつの組を成して、おぞましく蠢いていた。鮮やかな赤と黒との警戒色。ムカデ達のつがいの姿であった。10匹近くの群れを跨いでは上り、そしてまた跨ぐ。そのわずか10mほどの間で、疲労困憊してしまっている私が居た。
そしてその登山意欲を尽く削ぎ落としていったベタ付く疲れと共に、さらにやる気をなくさせるような重大な事実に気付いてしまっていた。それは行動食と成り得るようなモノをなにひとつ一切合切持ち合わせていないと云うことだった。昨夜のアルコールとツマミを楽しんで以来、カロリーと呼べるモノを全くこれっぽちっも摂取していなかったのだ。こんな状況でそのまま登っていったとしてもシャリバテで動けなくなるのは明らかだった。
石鎚神社成就社でなにやらMAX COFFEEみたいなカロリーの高い飲み物でも購入できれば何とか登れるだろう。もし、自販機すら無かったとしたなら、今回は登頂を諦め、素直に下山した方が良いかもしれないな、と思い始めていた。
しかしそんな不安は杞憂に過ぎなかった。成就社前には数軒の山小屋が建ち並び、既に売店が開いていたからだ。そこで羊羹が苦手なボクは行動食定番の塩羊羹はやめ、嵩張る以外には高カロリー塩分添加で味も良い"らっかおこし"(¥350)と、500mlで250円と予想以上に高いスポーツドリンクを購入し、虫養いをしつつ、神仏習合の名残であろう山門を潜っていった。

5:55 西之川登山口
7:23 成就社

遭遇:ムカデx9

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