r24-どんぐり村-r24-r30-r34-船上山-r34-r289-広域農道-r151-r204-r320-r23-r205-R179-人形峠-R179-R482-辰巳峠-R482-R53-R373-志戸坂峠-R373-中国自動車道-播但連絡道-豊富PA-播但連絡道-姫路バイパス-加古川バイパス-第二神明
結局、不安であった天候の崩れも大山の南側だけで、船上山は薄曇りと云った程度のものであった。晴天時よりコレくらいの方がむしろ好ましい。
r34沿いの駐車場にバイクを停め、皮パン、ブーツを脱ぎ、動きやすい格好へと着替える。まずは東坂登山道から登り、船上神社、後醍醐天皇行宮跡を廻る予定だ。
13:15 船上山登山口 412m(GPS)
木々が伐採され、草原となった斜面より、すっくと比高100m以上の屏風岩(柱状節理)がそそり立つ。下より眺めるその姿は宛もアララト山の上に辿り着いたノアの箱船と云った然である。船上山とはよく言ったモノだ。
初めて大山を訪れた時より、彼の上に一度は立ちたくて仕様がなかった頂きだ。漸くその願いが叶うこととなる。
13:23 横手道分岐 467m(GPS)
登山道に取り付いてすぐに横手道との分岐に当たる。横手道から正面登山道というアプローチも有るようだが、正面登山道は健脚向きとの事。とりあえずは東坂登山道を辿ることにする。
13:35 船上山行宮碑 616m(GPS)
途次、曾ては山上の寺院を目指し、多くの人が参拝していた事であろう名残が、地蔵やその石段に見て取ることが出来る。森林鉄道軌道跡も気になったが、帰りに時間と体力があれば行くことにしよう。
思っていたよりきつい坂を上り終えると開けたスペースが現れた(お休み場と言うらしい)。
その外れには一つの石碑が立つ。船上山行宮碑である。船上山行宮碑は一度倒壊しているようで、背後には砕けた石碑が横たわっていた。
13:45 千丈のぞき 583m(GPS)
お休み場には十ほどのリュックが無造作に置かれていた。辺りに人気はない。そこには千丈のぞきの標識が有るだけだ。
その示す先を見てみると、なるほど急坂が続く。おそらく此の先には屏風岩からの眺めが待っているのであろう。再びこの坂を戻るのは嫌だが、覗いてみたいという気持ちには逆らえない。坂を下り始める。
千丈のぞきのその突端には多くの人が恐る恐る取り付いていた。広さ一畳ほどの其の平場の上に順番に上がり、其の先に続く奈落の底を覗き込んでいる。
順番を待つ間、横に突き出した岩の先へと飛び乗る。そこから遙か先に滝を眺めることが出来る。下を覗くと凄まじい高度感に足が竦む。写真を何枚か撮り、動けなくなる前に戻る事にする。直ぐ後ろに伸びた松の小枝を抓む。もちろん体勢を崩しては何の支えにも為りはしないが、心の支えである。
団体が去っていったので、先端まで行ってみる。此方の方が足場がしっかりしている分、恐怖感は少ない。先端にはハーケンが打ち込まれ、短いザイルが結わえてある。ここから懸垂下降する人が居るのであろう。
14:04 船上神社 683m(GPS)
曾ては五十二もの寺房を誇ったという智積寺跡を辿り、船上山三所権現船上神社へと至る。五輪塔宝篋印塔や石垣を僅かに留めるだけではあるが、この地に80日程ではあるが都があった事に思いを馳せるのも楽しい。
奥の院や行宮比定地を廻り、雄滝の標識に導かれ、そちらへと向かう。下で案内図をチラッと見ただけであったが、滝の辺りから横手道に降りるルートは有っただろうか?山と高原地図には正面登山道すら載っていない。
14:25 雄滝のぞき 671m(GPS)
どうやら下への道は無いようだ。ここから先には大山方面への縦走路が続く。先ほど立った、千丈のぞきは何処か探してみるがよく分からない。
此処で引き返し、正面登山道から下りるとしよう。
14:38 正面登山道 647m(GPS)
健脚向きとは如何ほどのモノかと思いながら下る。始めは木々の根がむき出しとなった60度程の坂、否、崖と言った方が良いかも知れない道が続く。
やがて崩落した石が堆積したガレ場へと変わった。足場が悪く、次々に石を蹴り落としてしまう。下から誰も上ってこないか心配になるが、この様な時間から上る人など居はしなかった。このルートは上りに使う方が無難であろう。
14:48 横手道 577m(GPS)
屏風岩に沿って横手道は続いている。その並びを下から見上げるとそれ程高いようには見えない。斜度の緩いところを伝って上までよじ登って行けそうに見える。いやいや、止めておこう。
これから三朝温泉の無料混浴露天風呂で汗を流し、岡山で飯を食って帰ろう。そう思いながら歩いていると、ふっと何かを思い出した。
そうだ、ホーボージュン氏の講演が有ったのだ。確か八時に三宮。時計を見る。間もなく三時だ。急がなければ、間に合うだろうか?駐車場まで駆け下りていった。
15:02 駐車場 417m(GPS)
急いで着替え、バイクに跨る。此処から三宮まで250kmくらいは有るであろうか?時刻は15時15分。とすると平均で60km/h以上で走らないと間に合わない。やはりワープを使わなければ為らないであろう。
ひたすら街中を避け、谷間を擦り抜け、佐用ICを目指した。
船上山
住所:鳥取県東伯郡琴浦町山川
標高:615.6m
船上山行宮跡(指定S7.5.3)国史跡
大山隠岐国立公園
参考url
船上山智積寺(ちしゃくじ)跡
住所:鳥取県東伯郡琴浦町山川
本尊:地蔵菩薩
開基:智積上人
船上神社
住所:鳥取県東伯郡琴浦町山川
祭神:伊弉那美命、速玉男命、事解男命
拝殿:精神修養道場・正道館を移築
結局、不安であった天候の崩れも大山の南側だけで、船上山は薄曇りと云った程度のものであった。晴天時よりコレくらいの方がむしろ好ましい。
r34沿いの駐車場にバイクを停め、皮パン、ブーツを脱ぎ、動きやすい格好へと着替える。まずは東坂登山道から登り、船上神社、後醍醐天皇行宮跡を廻る予定だ。
13:15 船上山登山口 412m(GPS)
木々が伐採され、草原となった斜面より、すっくと比高100m以上の屏風岩(柱状節理)がそそり立つ。下より眺めるその姿は宛もアララト山の上に辿り着いたノアの箱船と云った然である。船上山とはよく言ったモノだ。
初めて大山を訪れた時より、彼の上に一度は立ちたくて仕様がなかった頂きだ。漸くその願いが叶うこととなる。
13:23 横手道分岐 467m(GPS)
登山道に取り付いてすぐに横手道との分岐に当たる。横手道から正面登山道というアプローチも有るようだが、正面登山道は健脚向きとの事。とりあえずは東坂登山道を辿ることにする。
13:35 船上山行宮碑 616m(GPS)
途次、曾ては山上の寺院を目指し、多くの人が参拝していた事であろう名残が、地蔵やその石段に見て取ることが出来る。森林鉄道軌道跡も気になったが、帰りに時間と体力があれば行くことにしよう。
思っていたよりきつい坂を上り終えると開けたスペースが現れた(お休み場と言うらしい)。
その外れには一つの石碑が立つ。船上山行宮碑である。船上山行宮碑は一度倒壊しているようで、背後には砕けた石碑が横たわっていた。
13:45 千丈のぞき 583m(GPS)
お休み場には十ほどのリュックが無造作に置かれていた。辺りに人気はない。そこには千丈のぞきの標識が有るだけだ。
その示す先を見てみると、なるほど急坂が続く。おそらく此の先には屏風岩からの眺めが待っているのであろう。再びこの坂を戻るのは嫌だが、覗いてみたいという気持ちには逆らえない。坂を下り始める。
千丈のぞきのその突端には多くの人が恐る恐る取り付いていた。広さ一畳ほどの其の平場の上に順番に上がり、其の先に続く奈落の底を覗き込んでいる。
順番を待つ間、横に突き出した岩の先へと飛び乗る。そこから遙か先に滝を眺めることが出来る。下を覗くと凄まじい高度感に足が竦む。写真を何枚か撮り、動けなくなる前に戻る事にする。直ぐ後ろに伸びた松の小枝を抓む。もちろん体勢を崩しては何の支えにも為りはしないが、心の支えである。
団体が去っていったので、先端まで行ってみる。此方の方が足場がしっかりしている分、恐怖感は少ない。先端にはハーケンが打ち込まれ、短いザイルが結わえてある。ここから懸垂下降する人が居るのであろう。
14:04 船上神社 683m(GPS)
曾ては五十二もの寺房を誇ったという智積寺跡を辿り、船上山三所権現船上神社へと至る。五輪塔宝篋印塔や石垣を僅かに留めるだけではあるが、この地に80日程ではあるが都があった事に思いを馳せるのも楽しい。
奥の院や行宮比定地を廻り、雄滝の標識に導かれ、そちらへと向かう。下で案内図をチラッと見ただけであったが、滝の辺りから横手道に降りるルートは有っただろうか?山と高原地図には正面登山道すら載っていない。
14:25 雄滝のぞき 671m(GPS)
どうやら下への道は無いようだ。ここから先には大山方面への縦走路が続く。先ほど立った、千丈のぞきは何処か探してみるがよく分からない。
此処で引き返し、正面登山道から下りるとしよう。
14:38 正面登山道 647m(GPS)
健脚向きとは如何ほどのモノかと思いながら下る。始めは木々の根がむき出しとなった60度程の坂、否、崖と言った方が良いかも知れない道が続く。
やがて崩落した石が堆積したガレ場へと変わった。足場が悪く、次々に石を蹴り落としてしまう。下から誰も上ってこないか心配になるが、この様な時間から上る人など居はしなかった。このルートは上りに使う方が無難であろう。
14:48 横手道 577m(GPS)
屏風岩に沿って横手道は続いている。その並びを下から見上げるとそれ程高いようには見えない。斜度の緩いところを伝って上までよじ登って行けそうに見える。いやいや、止めておこう。
これから三朝温泉の無料混浴露天風呂で汗を流し、岡山で飯を食って帰ろう。そう思いながら歩いていると、ふっと何かを思い出した。
そうだ、ホーボージュン氏の講演が有ったのだ。確か八時に三宮。時計を見る。間もなく三時だ。急がなければ、間に合うだろうか?駐車場まで駆け下りていった。
15:02 駐車場 417m(GPS)
急いで着替え、バイクに跨る。此処から三宮まで250kmくらいは有るであろうか?時刻は15時15分。とすると平均で60km/h以上で走らないと間に合わない。やはりワープを使わなければ為らないであろう。
ひたすら街中を避け、谷間を擦り抜け、佐用ICを目指した。
船上山
住所:鳥取県東伯郡琴浦町山川
標高:615.6m
船上山行宮跡(指定S7.5.3)国史跡
大山隠岐国立公園
参考url
船上山智積寺(ちしゃくじ)跡
住所:鳥取県東伯郡琴浦町山川
本尊:地蔵菩薩
開基:智積上人
船上神社
住所:鳥取県東伯郡琴浦町山川
祭神:伊弉那美命、速玉男命、事解男命
拝殿:精神修養道場・正道館を移築
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