OM-D E-M1 LUMIX G 14/2.5 ASPH 何年も前から行きたいと思っていたのに、何も本質的な所を調べていなかったマチュピチュへの旅。 アプローチまでの交通手段だけ確認し、何やらダムの辺りから登れるようだ、とか、峠を越えた先のダムの辺りからも登れるようだ、くらいしか調べていなかった。 計画は、計画というのもおこがましいが、ダムの辺りから登って東平辺りを巡って銅山越へ。そこから西赤石山のピークを踏みに行って、そのまま引き返す予定だった。 ジャンボフェリーは予定通り5:15に高松港へ接岸。無料バスでJR高松駅まで移動し、駅前のうどん屋で朝食を摂る。新居浜駅のコンビニとパン屋で昼食と飲料水を仕入れた。 別子山地域バスの乗客はボクひとり。登山者らしき格好の人がいればその人に付いていけばいいや、と思っていたけど、結局それらしき人は誰も来なかった。 「どちらまで行かれます?」 「西赤石山登山口まで行きたいんですけど…」 バス停に書かれていた通り、前払いの400円を差しだす。 「山の事はようわからんけど、***か、####だな」 「鉱山跡を観て登りたいんですけど…」 「じゃあ***だ」 どこに連れて行かれるのか分らないが、とにかく登山口の辺りまでは行けそうだった。 乗車定員9名のワゴン車は、案内図のひとつでも置いているだろうと思った「マイントピア別子」のロータリーをぐるりとまわり、登山口の標識もないダムの辺りを走り抜け、先に訪れようと思っていた「東洋のマチュピチュ 東平」入口の看板を通過した。 ああ、峠を越えた先のダムの辺りの登山口に連れて行かれるのか。それもいいかもしれないな、なんて嘯いてみたのは、バスは西赤石山の尾根とは違う深い渓谷を挟んだ道を延々と登り続けていたのと、運転手が山の事をよく知らないから他の山への登山口へ案内されるかも知れない事への不安からだった。 トンネルを抜けるとダム湖の左岸を走っていた。それはボクが望む尾根の側だった。 「2時に居なかったら通過しますから」 運転手に念押しされ、日浦でバスを降りた。 駐車場には数台の車。身支度を整えた登山者。 外れにはトイレが据えられ、ルートを案内する看板が立てられていた。 紛うことなき西赤石山への登山口であった。 OM-D E-M1