ルート:関電新神戸変電所 - 高羽道 - 坊主山 - 六甲ケーブル下駅 コースタイム:0h 57min(休憩時間を含む) 距離:? 累積標高:? 天候:曇り 気温:? 湿度:? 目的:買い出し 単独行 酒を切らしてしまいましたので、買い出しに出かけました。 でも、ただ単に酒を買うだけではつまらないな、と、ヘッデン片手に山へと向かいます。足元を照らす微かな月明かりと、手に持ったヘッデンだけを頼りに舗装された山道を辿って行きました。何やら警告を発しているかのような犬達の鳴き声が、暗がりから響いておりました。昼間には、尻尾を振り振り駆け寄ってくるようなコ達です。普段は吠えたり、鳴き声を上げるような事などないコ達です。しかし、今夜に限っては、異常とも云えるほど叫び声を上げていたのです。どないしたんやろ?と、そのことに気を取られていたせいか、はたまた酒を呑みすぎていたせいか、突然つまずき、ヘッデンを落としてしまいます。慌てて、外れた乾電池を手探りで拾い集め、はめ込みました。再びスイッチを入れ、後ろを照らすとそこには、排水用の溝が切られていました。そして、その僅かな段差に何故つまずいたんだろう?といった些細な疑問よりも、その転倒より静まりかえってしまったあのコ達の方が気になり、不気味に思ったのでした。それは、これは警告でありその役目はもはや果たしたのだぞ、とでも言いたげな静寂なのでした。今にして思えば、この時に帰るべきであったのでした。 ピークハント後の帰り道。これは危ないな、気を付けないと足を滑らせそうだ、と思った急な坂道。一歩足を踏み出した瞬間、滑落しておりました。血塗れ、傷まみれの、泥塗れのボクがそこに居ました。 やっぱり、夜の山は危険で一杯です。